IF〜魔法少女メディカルシャマル
出会いは着信コール?
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れだし、そして叫ぶ。
その声に反応するかのように他の二人が”はッ”となって動き出す。
「こ、こらぁ! ナノハを放せ!」
「君、ナノハちゃんが嫌がってるよ!」
”ペシペシ”と金髪の妖精が頬を叩き、金髪の少女は腕を押さつける。
―――いや、ちょっと待て。
「おいぃ! フェイト・テスタロッサ! お前どっから沸いて出てきた!」
あまりの事態に思わずツッコンでしまう。
お前! 本編でまだ出てきてねぇーよ、まだ早いよ。
「ひゃう! た、助けてゆずこちゃん!」
テスタロッサは俺の声に怯え、ゆずこと呼ばれた少女の後ろへと逃げ込む。
「ちょ、フェイトちゃん!
私は!? 私も助けてよぉーー!」
高町さんはさっきよりも大きな声で叫ぶ。
何か……もの凄く悪いことをしてる気分になったので、手を放す事に。
「ゆずこちゃーん! フェイトちゃーん!」
「ナノハ、こっちこっち」
拘束から解かれた高町さんは、テスタロッサに導かれるように少女の背中へと避難する。
対してこの少女は体を大の字にして、高町さん達を守るかのように塞がる。
「ナノハちゃんをイジメないで!」
少女は俺に非難の目を向ける。
その瞳を見て、一気に頭が冷えていく……。
「ふぅ……すまないな…取り乱しすぎた」
ベンチに深く座り込み、右手を目元に当てて上を向く。
まずは情報が欲しい……もう、正直訳が分らん。
高町さんとテスタロッサが妖精化したり、ヴォルケンリッターが出たり。
夢落ちじゃないよな? ……痛ッ、夢じゃないな。
「えっと…君の名前は一体どこから?」
少女は俺の行動を見て、もう大丈夫だろうと警戒を緩める。
高町さん達は少女の肩からこちらを覗き見ている……警戒されてるな。
「俺の名前は神田誠。
海鳴市に住む、私立聖祥大学付属小学校3年生……そこの高町さんと一緒の学校だよ」
高町さんをふと見る……だが、すぐに頭を引っ込める。
どうやら、さっきので相当嫌だったらしいな。
まぁそれはさて置き。少女は俺の言葉を聞いて首を傾げる……何で?
「ねぇ? その高町さんって誰の事?」
「は? 君の後ろに居る茶髪の子だよ。
高町なのは。私立聖祥大学付属小学校3年生でクラスメート兼俺の友達だよ」
人差し指を少女の背中に隠れているだろう高町さんに向ける。
高町さんはオドオドしながらも、少女の肩から顔を出す。
「わ、私は光の医療界の看護天使、ナノハ。
君の言ってる……その、高町なのはさんとは別人だよ」
「……マジで?」
「マジなの」
見聞色の覇気―――
あ、本当だわ……嘘言ってないわ、この子。
「えっと…後、海鳴市ってどこにあるの?
私……結構地理に
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