暁 〜小説投稿サイト〜
武で語るがよい!
IF〜魔法少女メディカルシャマル
出会いは着信コール?
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っさらいやが、って!」

ヴィータは横にハンマーを一閃し、風圧で妖精を吹き飛ばした。
飛ばされる天使たちの方角は、先ほど少女が吹き飛ばされた木の方角だ。

「くぅ……どうしよう、ナノハ。
このままじゃ、私達だけじゃなくてシャマル先生が……ゆずこちゃんが」

金髪の天使は焦りを隠せずにいた。
それも無理はない。自分達天使は補助はできるが、非力で戦うことはできない
現状の戦力はこちらがシャマル先生1人、そしてあちらは3人それも幹部クラス……。
しかも、もうシャマル先生は怪我をして戦えるかどうかも怪しい。……正直、詰みの状況だ。

「……あれを使おうよ、フェイトちゃん。
メディカルコール緊急番号1190652……これを使って一時的に逃げよう」

メディカルコール
これは光の医療会であるナノハ、フェイトが神楽井ゆずこ10歳に渡した医療アイテムだ。
形状は……どこからどう見てもスマフォ、ちなみに基本色はピンク。
機能としては電話やメールなどの基本機能に加え、神楽井ゆずこが光の医療少女メディカルシャマルに変身する機能など多岐にわたる。

先ほど会話にあった、緊急番号は緊急空間移動コール…
これを使うと使用者と看護天使を瞬時に転移させてくれる……どこに着くか不明だが。

「うん、もうそれしかないね。
シャマル先生! メディカルコールに番号を入力して―――あぐぅ!」

「余計な事はしないでもらおう」

フェイトが喋っている時、不意に体が掴まれ、握られる。
握っているのは、豪腕の持ち主でもあるザフィーラ。

「フェイ―――きゃあ!」

「逃げられては手間なのでな、ここで終らせてもらうぞ?」

フェイトの心配をした瞬間、今度はナノハがシグナムに掴まれる。

「ナノハちゃん! フェイトちゃん!」

今までぐったりと力なく木にもたれ掛かっていたメディカルシャマルが叫ぶ。
体が酷く痛む中、少女は立ち上がり駆け寄ろうとする……しかし―――

「テメーは自分の心配でもして、なァ!」

「かぁ!―――」

力なく立ち上がる少女にヴィータは容赦なくハンマーを一閃する。
その一撃をもろに受けたメディカルシャマルは空気、血、胃液を口から吐き出しながら
弾丸の如く飛ばされ、その身で木々を倒していく。
そして地面へとゴロゴロと転がり、止まる。
体はボロボロでピクピクと動かすことが限界なほどだ。

「ぐぅ……シャマル先s―――あぐぅ!」

「ゆずこちゃ――イッ!」

フェイト、ナノハが叫びそうになる度に掛かる圧力が増していく。
握っているのは自分達の何倍もの大きさの人間だ。体が”ミチミチ”と嫌な音を立てる。

「安心しろ、命までは取らん―――ただし」

「貴様等を瀕しに追い込み、
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