幕間
Trick@02_賭けろよ、あんたの誇りを
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ろす。
信乃は体を無理矢理ひねって避け、刀には当たらなかった。
「危なかっ !?」
だが、本命の攻撃に気付くのに一瞬遅れた。刀を振るのは
七閃
最速の動き、炎の道で避けたが、それでも遅かった。信乃の左足からは鮮血が溢れる。
傷は大きいが幸いにも出血は少なく、戦闘は続行できる程度。
一瞬で体の状態を確認し、すぐに反撃に入る。
「この程度で終わりだと思わないでください!」
パァン!!
翼の道(ウイング・ロード)
Trick - Flapping Wings of Little Bird -
自分の前の空気の面を、両手で叩いて風の爆発を起こす。
「その技なら以前に見てます!」
斜め後ろに跳び、見えない風の攻撃を避ける。
『手を叩く』という意外な予備動作からの攻撃。普通なら予想外のあまりに避けることもできない。
だが神裂には以前に、1年前の模擬戦で見せた事があった。
当然、難なく避けらる。避けるのも信乃の計算の内だった。
「残念ながら距離を取るのが目的です」
神裂が後ろに引いたことで空いた距離。
その距離の空気の面を、手で螺旋を描くように全て自分の前に集める。
全ての風を一点に集め、そして
「風の面を相手にたたきつけるように・・・
足で蹴り抜く!! 」
翼の道(ウイング・ロード)
Trick - Pile Tornado!! -
「竜巻!? そんなバカな!?」
蹴り抜かれた空気は竜巻となり襲いかかる。
一直線に突き進んでくる竜巻に神裂は驚いた。風を出すことができるのは知っていた。
しかし、この技は格が違う。
直撃を受け、体に裂傷ができる。
周りの地面はえぐれ、後ろに飛ばされそうになった神裂はどうにか踏みとどまった。
風により切り傷が体中にできたが、それでも全てが信乃の左足よりも軽傷。
今の信乃が出せる最高の技でも聖人の神裂にはそれが限界だった。
「やっぱ強化なし(ノーマル)のA・Tだとこの程度か。ならもう一発!」
再び両手で螺旋を描き出したが、
「そうは・・・させません!!」
神裂が距離を詰め、刀を横薙ぎに振って攻撃を止めさせる。
信乃は下にしゃがみ込み、立ち上がる力とA・Tの加速を加えた蹴りを
顎に向けて出したが、上半身を後ろに反らして避ける。
反らして上半身を元に戻す力を利用して再び七閃が信乃に向かう。
「ち! “時”よ!!」
知り尽くしているワイヤー攻撃とはいえ、至近距離からの攻撃はさすがに無傷は
不可能だった。
手を連打してワイヤーの“時”を止める。自分の手が切れないギリギリの力加減で
威
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