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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick@02_賭けろよ、あんたの誇りを
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しますか? 私はあなたが疲れるまで攻撃を続けますが」

刀を抜いて攻撃するつもりはなく、七閃だけで勝負するつもりだ。
そして再び斬撃が走る。

「それならもっと速く移動します」

今度は残像を残さず、足元に小さな火柱が上がると同時に陽炎のように消えた。


炎の道(フレイム・ロード)
  Trick - AFTER BURNER -


「な!?」

神裂は完全の信乃の姿を見失った。

地面との摩擦で炎が出るほどの高速移動をする。人の目に映らない程の高速で。

だが彼女の戦士としての本能が、とっさに左側からの攻撃を防御した。
A・Tで加速してのハイキック。それを間一髪で止める。

信乃は続けざまに攻撃を繰り出す。

「“時”よ 止まれ」


炎の道(フレイム・ロード)
  Trick - Quick-Acting Aeon Clock -


「 体が!?」

途端に神裂の体が動かなくなった。


“時”

それはA・Tで加速した蹴りや平手で動作の起点となる“動き出し”を止め
さらに連続して顎の先端や後頭部、首筋の根元の神経節を打つことで
運動中枢の自由を奪うことができる。

頭を打った時に目がかすみ炎のような陽炎が見え、
意識ははっきりしていても体は動かずに灼けつくような熱さを感じる。
運動中枢の自由を奪うと同時に、相手に炎を感じさせるのが“時”。

一撃一撃に重さを乗せることができない代わりに、目で追うことが不可能な
高速で連続の攻撃をくらわせ、相手の動く時間を止める。


神裂の目には信乃がかすんで見え、体中が炎の中にいるような熱さを感じていた。

体を動かせない隙に一撃を入れようとした信乃だが、神裂はそれをさせない。
神裂は聖人と呼ばれる特殊な人種。魔術だけでなく身体的にも常識を超越している。

拘束が出来たのは一瞬。止められた“時”を力ずくで破り、鞘を振る。

「“時”を力ずくって、あなたはみかんさん、もといゴリラですか!?
 くそ! ならこれはどうです!?」

驚いたものの、すぐに平常を取り戻して横薙ぎの攻撃を上に跳んで避ける。
さらに着地すると同時に高速のストップ&ダッシュを繰り返し始めた。

走りながらあえて速度を落とし、かく乱するための残像分身を出す。
残像の数は50を超えた。

前後左右、そして上。神裂の視界を無数の信乃が埋めた。

かく乱を狙った動き。神裂はいち早くそれに気付き、反撃に出ずに神経を研ぎ澄ます。

「気配をたどれば難しくありません」

再び後ろからのハイキック。最初の急加速での奇襲とは違い、今度は完璧にガードをした。
ガードした鞘で、そのまま信乃の腹を叩きつけるように振り下
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