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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick@02_賭けろよ、あんたの誇りを
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がついただけの
 ローラーブレードであなたに惨敗しました。今着けているA・Tは模擬戦の時に
 比べてマシになりましたが、あなたと戦うのに役不足でしょう。
 玉璽(レガリア)を組み込んでいないので威力が足りません。
 ただ耐久力だけを上げて多少無茶をしても壊れない事だけが取り柄のA・Tです。
 玉璽が無いのであれば牙も轟も走れそうにありませんし。
 さらに神裂さんの言うとおり、数週間前の戦いで足を怪我しました。
 怪我自体は完治しましたが、少し違和感のようなものもありますし、
 治療中は静養していたので運動不足になっています。

 足が怪我している上に、聖人相手に全力を出せる道具が無い。
 つまり、ベストコンディションってことですよ」

信乃は不敵に笑った。

言葉の中には神裂が知らない『SkyLink』や玉璽(レガリア)という言葉が出たが、
それでも信乃の出す威圧感に、言葉に意味が無いと悟る。

今目の前にいるのは、裏の世界で戦い勝ち続けた歴戦の戦士であることを悟る。

「・・・・目を碧くしないのですか?
 原理はよくわかりませんが、本気になった証拠とも言える状態のはずですよ」

「別に必要ないでしょう?」

「・・・私を甘く見ないでください!!」

信乃の挑発に簡単にのった。

神裂は刀を抜かずに腕を高速で動かし、それと同時に7つの斬撃が走る。


 七閃(しちせん)


後ろにいる上条が怪我をした攻撃、一度として避けることも防御することもできなかった。
刀に繋がった7本の極細ワイヤーを使った攻撃が信乃に迫る。

だが、信乃はその攻撃をA・Tさえも必要としない最小限の動きで回避した。

「!?」

避けられる事は予想していたが、ここまで簡単に避けられたことに神裂は驚いた。
そしてもう一度、いや、数度と同じように七閃を繰り返すが全て結果は同じ。
信乃は斬撃で飛んできた地面の破片さえも当たっていない。

「神裂さん、忘れましたか? そのワイヤーの攻撃を完成に近付けたのは私です。
 攻撃が通用すると思っていますか?」

言うと同時に信乃はA・Tの加速力で一気に距離を縮める。

「そういえばそうでしたね。ですが、これならどうです!?」

信乃は残像さえ見える速度で動いたが、神裂はワイヤーを自分の体の周り展開した。

近付けばワイヤーに切断されるので信乃は突撃を止めて、一度距離を置く。

「なるほど。攻撃なら簡単に読めますけど、防御に使われてしまえば物理的に
 近づくことができない。飛び道具があれば別ですけど、残念ながら
 今は武器を持ち合わせていないんですよね」

「あなたのその靴、移動手段としては面白いですが攻撃には使えない。
 さて、どう
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