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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick@02_賭けろよ、あんたの誇りを
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さい。

 修理の方ですけど、2つしか使えない魔術のうちの1つ、錬金術の形状操作をすれば
 隠蔽できます。同じ材料のものを形を変えるだけなんで、言いかえれば優れた加工技術
 ですから。道路も割れた道路と飛び散った破片を集めて元通りにします」

「ごめんなさい。ここを壊したのはあなたよりも私の方が多いのに・・・」

「気にしないでくださいよ。命の恩人なんですから、この程度はお安いご用です。
 あ、ひとつお願いがあるとすれば、人払いの結界を修繕が終わるまで解かないで
 もらえませんか? そんな初歩ですら使えない私なので」

信乃の恥ずかしそうな笑いに、神裂もつられて微笑した。

「わかりました。結界を張っているステイルには連絡しておきます。
 あなたがこの場を去った後に解除されるように言っておきます」

「お願いしますね。さ、2人は早く行ってください。早く救ってきてください」

「・・・・・本当にありがとうございます」

神裂が深々と頭を下げ、

「西折、今度会ったらお礼にメシをおごらせてくれ。サンキュな!」

「そうですね。今度じっくりと話をしたいですね」

妹分と仲良くして欲しいし。と小声は聞こえないように言った。

別れの後、上条と神裂はインデックスの元へ走って行った。

「さーて、三流魔術師なんで何時間かかるやら。ぼやいても始まらないし
 さっさとやりますか」

その後、日にちが変わる直前まで修理に時間をかけてしまった。

・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・




カチャ

信乃は帰宅し、玄関のドアを静かに開けた。

美雪がすでに眠っているはずなので、起こさないように注意を払う。

だが、その心がけは無駄になった。

美雪は玄関からすぐ見える台所、そのテーブルに座ったまま帰ってきた信乃を睨んでいた。

帰ってくるまでずっと玄関を見ていたに違いない。そんな眼力で信乃は固まってしまった。

「・・・・コンビニは少し遠いから、遅くなる。先に寝てろって言ったはずだけど?」

「覚えているよ。嫌な予感がして待っていただけ。別にいつまで起きようと私の勝手でしょ?」

美雪は、眠いのに無理矢理起きているとすぐにわかるような表情だった。

「眠いんだったら今からでもさっさと寝ろ」

「大丈夫。それ見て、目が覚めたから」

美雪は信乃を見ていた。正確にいえば信乃の体中の怪我。

七閃で切られた傷だけでなく、飛び散った破片で切って血がにじんでいる場所が
無数にあった。服の下も、打撲の跡がある。

「早くお風呂に入ってきて。汚れたままじゃ寝れないでしょ。
 服は私が脱衣所に持っていくからすぐにお風呂
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