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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick@02_賭けろよ、あんたの誇りを
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んなのいるわけが」

「目の前の事を否定するのは構いませんけど、戦いは続いていますよ」

信乃はそう言って一歩一歩、神裂に向かって歩き出した。
A・Tを使わずに、普通に歩く速度で。

「ありえない、絶対にありえません!!」

もう何度目になるか分からない信乃への攻撃。

予想通りというべきか残念な結果というべきか、
一つ前の攻撃と同じく信乃の姿を貫き、そして煙のように元に戻る。

「な、なんで・・」

神裂はもう、がむしゃらに攻撃した。


 七閃


 七閃


 七閃

 七閃
 七閃
 七閃 七閃 七閃
  七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃
   七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃
  七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃
   七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃
    七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃
   七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃 七閃

何度も何度も振り続ける。ワイヤーを出し続ける。すべての結果が同じく等しく
信乃には効かない。

ゆっくりと近づき続ける。焦りはもう、限界に来ていた。

信乃はついには2メートル手前まで来た。殴ってでも届く距離まで。
ついに、神裂の焦りは限界を超えた。完全に冷静さを失った。

「Salvare000!!!!」

誇りをかけた勝負とはいえ、相手を殺すときに名乗る『魔法名』を言った。

そして今まで鞘から取り出さなかった刀を引き抜く

「チェックメイト」

引き抜く寸前、静かな声が神裂の後ろから聞こえた。

首筋には何か金属を当てられた冷たさを感じる。

そして刀を引き抜こうとしていた腕が強制的に止まった。
驚いて止めたわけではない。まるで体が石になったように動かなくなった。

「大地の道(ガイア・ロード)
  Trick - Storn Wand -

 石の振動で動きを止めさせてもらいましたよ」

神裂の首筋に当てられているのは、A・Tの整備に使うために常備していたスパナ。

その金属棒を通して“石”の振動を神裂の体に伝える。
伝える振動周期は体と同じ。それにより、神裂の体は共振して微動だにできない。
共振作用による物質の固定能力で固まったように感じたのだ。

「私の勝ちでいいですよね。返事は返せないと思いますけど」

神裂の首筋に当てたスパナを離して、開放する。

糸が切れた人形のように神裂は膝を着いた。

「おい西折! 大丈夫なのか!?」

離れたところで勝負を見続けていた上条が走ってこちらに来た。

「問題ありません」

激しい戦闘の後だというのに
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