第一話 光の戦士
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っていやいや。
「全然説明になってないんですが・・・。」
「そうだよメイ・ヒツジ・フワフーワ」
え、そういう名前なのそいつ!?ダサすぎだろ!?
「それ誰だメイ。僕はメイメイだメイ。」
いや違うのかよ!!つか、話が進んでない。
「あの・・・。」
ちゃんと説明しろやおまんら!そんな眼差しで見つめてみる。
「ご、ごめんごめん。そんな目しないでって。大丈夫、ちゃんと説明するし時間は取らないから。」
「というかそもそもここは外とは時間の流れが違うメイ。」
「そうそう、だから大丈夫だよ。ずいぶん寝てたけどそれも大丈夫。」
え、寝てたって私いつの間に。
「メイ、かれこれ2時間は寝てたメイ。」
なんだって・・・!
「そんじゃ説明するから、ちょっと待ってね。」
「え。」
そう言った瞬間だった。彼女は突然光に包まれ、言葉では説明できない不思議で綺麗な輝きを放ち、私はその眩しさに思わず目をそむけた。そしてもう一度彼女の方を見るとそこには・・・、
「あ、さ、さっきの・・・。」
さっき怪物から私を助けてくれた少女がいたのだ。命の恩人だ・・・そんな事を思っていると彼女は言い放った。
「よし、じゃあ行こうか!」
いや、どこに・・・と聞く間も無くまたもやワープで連れて行かれたのは、よく知ってる町並みの場所。
「来たシプね。」
「シープ、今の所異常が見られる場所はあるかメイ?」
「丁度ここから見える屋上にスネーカーが・・・いないシプな。」
ウソ、浮遊生物がもう一匹増えてる・・・。しかも何か二人で話してる・・・。というかスネーカーって化け物だよね。待って待って今からわざわざまたあんなのに会いに行くの!?
「おかしいシプ。さっきまでそこに」
「グァルルルル・・・」
「あ!あれじゃない?」
「ああ、あれシプ。」
「降りてきたんだメイ。」
いやいやいやいや。ちょっと待って。展開が早い!しかも何アレ違う違う想像してたのと違うって。何あれ。え?
「デカすぎじゃね・・・?」
そいつはさっきの奴の2倍はあろう意味不明な大きさだった。そして当然こちらに気づき、とんでもない速さで突っ込んできた。
「どどどどどうすんのおおおおお!!!!」
逃げることも出来ずあたふたしてた。もう頭真っ白で、意味がわかんなくて。そんでチラっと彼女を見た。そしたら何か、凄いカッコイイポーズをしてて、いかにも戦う気マンマンって感じで、次の瞬間
―バン!!!!
化け物を張り手で吹っ飛ばした。
「そんじゃ、見ててね。」
そう言って彼女は走っていった。その光り輝く勇敢な後姿はまるで、
「光の戦士・・・。」
だった。
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