「プレシアが放逐された原因の魔導炉暴走事故の時、難しい話は省くけど、それに巻き込まれたプレシアの実の娘、アリシアは亡くなったの。その後、プレシアはある技術の研究を行い始めた。使い魔を超えた人造生命の生成、そして死者蘇生の技術。記憶転写型特殊クローン技術・・・プロジェクトF. A. T. Eっていう技術を。その研究の成果が・・・」
フェイト・テスタロッサ。彼女の真実。プロジェクトF. A. T. E。稀代の天才、プライソンが提唱・研究した技術。プライソンは性別・年齢・容姿・出身世界、現在の行方と言った個人情報を一切不明とする人物だ。わたしが説明を終えると、プレシアは『ええ。その通りよ』と認めた。
そしてプレシアはアリシアの思い出を語り出す。アリシアとフェイトを差別するために。フェイトと違ってアリシアは優しく笑う、フェイトと違って我が儘は言うけど、自分の言うことはちゃんとよく聴いてくれる、フェイトと違ってもっと優しい・・・。そのどれもがフェイトを拒絶して否定する、悪意に満ちた言葉。