出会い
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のはオレだけか?」
「居ないとは思うけど、宇宙人か怪獣が出てもおかしくなさそうですね」
「だけど、助けてって聞こえたよ」
「それが囮という可能性もある。出来ればスルーしたいというかスルーするのが正解だな」
「光の言う通りね。知り合いの声ならともかく知らない声じゃねえ」
「でも」
「……分かった。オレが一人で確認してくる。何かあったら大声を出すから、その時はGUYSを呼んでくれ」
「光!?」
「このまま放っておいてなのはが一人で行くより何倍もマシだ。というわけでサキ、なのは達の事を頼んだぞ」
「何でそこで私の名前が出るんですか?別に構いませんけど」
「この中で危険に近づかない存在がサキだけだからだ。他の三人は何か理由を付けて追って来そうだからな」
「まあそうですけど。危険そうなら逃げて下さいよ。出来れば大声を出さずに。この三人を抑えながら逃げるのって大変なんですから」
「善処はする。任せたぞ」
「任されました」
四人を残してオレ一人が森に入って行く。見られずに済む位置でブラストショットを取り出して警戒しながら奥へと歩いて行く。ビーストの反応は無かったが小型の怪獣の可能性がある以上、油断は出来ない。しばらくすると何か大きな物体がぶつかって折れた様な木がある場所へと辿り着いた。
「やはり何か居るのか?」
折れた後から推測するにここ数日以内の傷だと判断する。
「誰だ!?」
他に何か無いか捜そうとした所で背後で物音が聞こえ、ブラストショットをそちらに向ける。
「ピグモン?にしては小さいな。幼体か?」
そこにはオレと同じ位の大きさのピグモンが木の陰からこちらを覗いていた。
「お前がオレ達を呼んだのか?」
そう問いかけるとピグモンは移動を開始した。オレが着いて行かないのが分かると振り返って声をかけてくる。
「分かったよ。着いて行けば良いんだな」
オレがピグモンの方に歩いて行くとまた移動を開始する。しばらく歩くとピグモンの寝床だと思われる場所に首に宝石を付けた一匹の動物が寝かされていた。オレの記憶が正しければなのはが飼い始めるペットに似ている様な気がする。
「かなり弱っているな。病院に連れて行くしかないな。ピグモン、お前はどうする?一緒に着いてくるか」
ピグモンはオレに向かって頭を下げるがそれがどういう意味なのかが分からないが、この動物を動かす事には賛成のようだ。オレはハンカチで動物を包み込み、ブラストショットを消してから歩いて来た道を引き返す。ピグモンはオレの後を追ってくるのでこのまま一緒に来るようだ。そのまま森の外までピグモンを連れて行くと四人が驚いていたが、オレが事情を説明すると急いで動物病院に走り出す。診察の結果
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