暁 〜小説投稿サイト〜
季節の変わり目
休み明け
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る。前髪が金色の、特徴的な髪型の男の子の写真を。しかし、実際会って話すヒカルはどうにもイメージと違っていた。公宏と藤崎さんが言うヒカルは「少し大人になったけど、まだ子供らしさが抜けきらない」らしいが、私にはかなり大人びた男の子に感じる。たまに見せる表情や、碁に対する真剣な態度・・・。指導碁の途中にかかってきた碁関係の電話に応えるヒカルには、いつも「社会人」と「高校生」という壁を感じさせられ、途端にヒカルが眩しく見えてしまう。ヒカルは大人だと感じてしまう。

「そうだ、今日僕用事があって部活行けないから、藤崎さんに写真渡しといてくれない?」

それを引き受けると公宏は自分の机のほうまで写真を取りに行った。今頃ヒカルはどうしているんだろうか。また塔矢と言い争っているのかもしれない。それを想像すると口元が緩む。ふと隣の女子と目が合った。彼女は一瞬のうちに顔を赤くして黒板のほうに視線を逸らす。私、何かしたんでしょうか。


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