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Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第6話 母の願い・妹の誓い
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「そうだね。なのは」


サクラの言葉になのはとユーノが頷き返す。
二人の満足そうな顔にサクラも努力したかいがあったと嬉しそうに微笑む。
自分のマスターは元々のスペックが優秀過ぎる為、こういった事をしても感謝されないため、張り合いがないのだ。
普段は一日中、日向ぼっこしているが、たまには体を動かしたいと思い、こうしてなのはの魔法訓練を手伝う事にしたのだ。


「だけど、サクラちゃん。空飛べるの?」

「大丈夫だよ。なのはちゃんの飛行魔法を『対魔術兵器戦略思考(ミーミスブルン)』で解析して、私独自に『魔術(ルーン)』も組んだから、もう空も自由に飛べるんだよ!」


えっへんと胸を張るサクラ。
実際はサクラは解析しただけであり、新たに『魔術(ルーン)』を編み出したのは葛葉である。
そもそも、サクラはその身に宿す『神話魔術』の特性上、固定砲台のような役目であり、空戦などの高速機動には向かない。
使えはするが、なのは達、魔導師の空戦機動には付いていけない。


「それじゃあ、まず誘導弾のコントロールからやろう」

「うん!」

「サクラ、魔力スフィアとか出せる?」

「出すだけなら問題ないよ?」

「じゃあ頼むよ」


ユーノの言葉にサクラは軽く頷くと、自分の周囲に魔力スフィアを10個程出現させた。


「これどうするの?ユーノくん」

「的みたいなものだよ。それあちこちに動かせたりする?」

「うん、この敷地の範囲内なら自在だよ」


そう言って、サクラはスフィアを縦横無尽に移動させ始める。
視界に収まる程度の空間を忙しなく、桜光が駆け巡る。
スフィアの動きを確認するとユーノはなのはに向き合い、訓練内容の説明に入る。


「昨日は"魔力運用"について説明したけど、あの黒衣の女の子とまた鉢合わせになった時の為に実践的な訓練に入るよ」

「はい!」

「サクラ、スフィアの移動速度はそのまま維持しておいて」

「了解なんだよ」


スフィアの速度を言われた通りに維持し続ける。
ユーノは引き続き、言葉を続ける。


「なのは、準備良いかい?」

「うん!レイジング・ハート」

『Divine Shooter』


主の呼び掛けに愛機は、魔力スフィアを周囲に展開して応える。
その展開数は6発。
現在、魔法初心者の少女が操作出来るギリギリの数であった。


「訓練内容は今、周囲を動き回っている魔力スフィアに今展開している誘導弾で撃ち抜くこと」

「分かった」


魔法の練習などしたことのない彼女にとって、10個のスフィアに着弾させるのは難しい。
なのは自身、当てられるとは思っていないが。


「サポートよろしく
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