ターン24 青い瞳は何を見る
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がっかりさせるな!だがせめてもの情けだ、この勝負のとどめはブルーアイズの手でさしてやる。まずはクローントークンでジョーズマンに攻撃!」
このままジョーズマン同士が相打ちになったら、がら空きになったところにブルーアイズの攻撃を受けてそのままユーノが負けてしまうだろう。残る可能性はあの伏せカードしかない。しかないんだけど、ユーノの顔を見た瞬間に思った。あ、これ駄目ですわ。もしかして、いつもユーノが見るに見かねて交代してくるときの自分もこんなみじめったらしい、負けムード出しまくりでやる気も何もあったもんじゃない顔だったんだろうか。そう思ったらなんか我慢できなくなって、自然と口が動いていた。
「ユーノ!」
いきなり僕が叫んだせいで、その場にいる全員がこっちを見てきた。ちょっと気まずいけど、言い出した以上後に引くわけにはいかんのだよ。
「カイバーマンの言うとおりだよ、なんでこんなつまんない負けかたいつまでも引っ張ってうじうじしてんのさ。負けることなんてしょっちゅうだって笑ってたのはユーノじゃない、次行くぞ次っていつも言ってるじゃない!なのになんで、なんでそのユーノが一回負けただけでこんなに落ち込んでるんだよ!僕にとってユーノは、他の誰よりも大きい一番の目標なんだ…………僕と同じデッキを使ってるのに、毎回僕じゃ思いつかなかった逆転の一手を言い当ててくれる、そんな僕よりはるかに上にいる、いつか僕が必ずたどり着いてみせる場所にいるデュエリストなんだ!だから、そんな弱気にならないでよ!一回や二回負けたぐらいでそんな顔されたら、僕は………僕はこれから、一体どうすればいいのさ!」
最初は煮え切らないユーノに喝を入れるだけのつもりだったのに言いながらだんだん感傷的な気分になってきて、最後ではボロボロと涙をこぼしながら喋っていた。皆がポカンとしてるのが見えたけど、そんなことに構ってるだけの余裕がない。
「ねえユーノ、いい加減元に戻ってまたいつもみたいに楽しくデュエルしようよ。いつもの自信満々で凄く強いユーノになってさ。そしたら、僕が今度こそ勝って見せるから。昨日も一昨日も3日前もその前もまたその前も勝てなかったけど、今日こそ負けないからさ!」
「貴様の歩んできたデュエル道など、まだ入り口だ。世界には、まだ未知のデュエルがある。見えるはずだ、果てしなく続く戦いのロードが。なのに、貴様はここで立ち止まるのか!」
「そう、だな」
僕とカイバーマンの激励を受けて、ゆっくりと口を開くユーノ。これでまだくだらないこと言うようなら、一発ぶん殴ってでも目を覚まさせてやる。そう思って密かに拳を固めたのを知ってか知らずか、苦笑して頭をかいた。
「悪い、なんかずいぶん心配かけたみたいだな。………だいぶマシな気分になったぜ、清明。カイバーマン、俺は
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