暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン24 青い瞳は何を見る
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には及ばん。俺のブルーアイズを一度のデュエルであれほど破壊したデュエリストは初めてだ」

 あはは。ユーノ、ジョーズマン2回白夜龍2回の計4回も破壊してたからなぁ。

「なあカイバーマン、今度は俺ともデュエルしてくれよ!」

 十代がすっごいキラキラした目で頼み込んでたけど、さっきユーノが言われたのと同じく『考えてやろう』の一言で終わりになった。

「ところで、僕らはどうやって帰れば?」
「この世界はお前たちの世界とつながっている。目を閉じて強く念じてみろ」

 言われた通りに皆で目を閉じる。えーと、帰りたい帰りたい帰りたい………っと。ふわっと体が宙に浮き、上に向かって引っ張られるような感覚を感じる。最後に一言だけ、カイバーマンの声が聞こえた。

「いいか貴様ら、己がデュエルを、己がデッキを信じて進め!そこに記したロード、それがお前の未来となるのだ!」





「もごもごもご………ぷはーっ!あ、危なっ!今溺れるとこだったよ絶対!」
『気をつけろアホ。そんなしょーもない理由で死にやがったらわざわざ生き返らせてくれたチャクチャルアに申し訳がたたんだろうが』
『全く、少しは自分の身もことも心配してほしい』
「あれ、チャクチャルさんいたの?」
『…………そう言われるだろうとは思っていたが、私は最初からいた。体が大きいから出てこれなかっただけだ』

 いつの間にかすり寄ってきてたシャーク・サッカーの頭をなでながらまだやいのやいのと言ってるチャクチャルさんとユーノの声を聞き流していると、訳もなく笑えてきた。ふふ、十代達も復活したみたいだしそろそろ帰ろうか。ユーノも元気になったみたいだし、今日の目的は十分果たせた。
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