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ゲルググSEED DESTINY
第五話 狂気と破滅
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タンホイザーの威力はすさまじいもので、下手をすればプラントの一角を蹂躙できるほどの威力はあるだろう。しかし、ユニウスセブンを貫くことは出来ない。元々今のユニウスセブンは核によって破壊されて尚、顕在しているものだ。その質量は計り知れないものであり、いかに陽電子砲といえども破壊は困難だ。
しかし、シャトルは離れ、見え辛くなり始めているものの、その光景はまるで、燃え広がる絵画のようで美しく、幻想的であった。たとえそれが、多くの人間を虐殺することになるものだとしても。

「議長、これからどうするつもりで?」

折角なので議長がどう動くつもりなのかを聞いてみることにする。

「少なくとも、これから地球圏への救援活動が主となるだろうね。我々は唯一被害にあっていない隣人として手を差し伸べるべきだ」

「―――差し伸べた手を叩かれる結果となっても?」

その言葉に返答はない。つまりはそう言うこと。議長は寧ろそうなることを望んでいるのだ。口元が笑みで緩みそうになるのを必死で堪えながら再び外の光景を覗く。
さあ、演目は戦争、舞台は地球圏。幕は上がることとなる。








地上に降りたミネルバはカガリ首相を届けるためにオーブへと向かうことになっていた。ミネルバは新造艦とは思えないほどに(内外含めて)ボロボロだ。破損したエンジン、傷だらけの外装、殆ど機能しないCIWS、大気圏突入時に無理を重ねたこともあって色々と部品も悲鳴を上げている。
更には本来乗り込むはずだったセカンドシリーズの三機も存在せず、インパルス以外の機体は小破、ないし中破の状況だ。マーレ機はビームバズーカを失い、ルナマリア機は砲撃し続けた武器が、レイ機も無理な機動を繰り返した結果、スラスターを含めた機動関連が、ショーン機は右腕を、デイル機も所々に被弾を受けている。

「発艦からこの短時間でよくもまあ、こうまでなってわね」

艦長室でタリアは報告書を見ながら溜息を吐く。カガリ・ユラ・アスハがオーブ代表として、ユニウスセブン落下の際に全力を尽くしてくれたことを報いるために、修復してくれるそうだがと思いつつ、仕事を続ける。
艦長として至らぬ部分も多くあった。この失敗を生かして次へとつなげよう。そう思わないとやっていけないと感じていた。

「マーレ・ストロード、入ります」

艦長室へマーレがやってくる。少しばかり無礼と言える状況だが、マーレは元々ミネルバのメンバーでなく、此処では独立した人間であるためコンディション・イエロー以上にならない限り、艦長の指示に従う必要はない。尤も、必ずしもそうだと言うわけではないし、無礼を働いてもいいという理由になるわけでもないのだが。

「とりあえず、これから俺は如何したらいいわけだ?」

率直に要件を尋ねるマ
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