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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第34話 白銀と漆黒V
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その場に現れたのはざっと見て、約10名のプレイヤーだ。
「尾けられてた……みたいだな。」
リュウキがそう呟く。その出てきたメンバーの中心にいる男を見て正体が判った。
「クライン……」
ギルド≪風林火山≫のメンバー、そしてクラインだった。
「追跡スキルの達人がいるんでな。」
クラインはそう答えた。尾けていた事を否定はしないようだ。
「……しつこい男は嫌われるんじゃないのか?」
リュウキはそう言いながら、抜いた剣を肩にかけた。
「うるせぇっよ! それは兎も角、キリト! お前が全部のツリー座標の情報を買ったっつう情報を買った。そしてら 念のため49層の転移門に貼り付けといた奴が お前が何処の情報にも出ていないフロアに向かったっつうじゃねえか。……オレはこういっちゃ何だけどよ。お前……お前らのコンビは戦闘能力じゃ群を抜いてる。それにゲーム感もそうだし、リュウキのよくわからねえ《目》ってやつもそうだ。すげえと思ってるよ。……2人とも、攻略組の中でも最強、血盟騎士団のヒースクリフ以上だとな。だから……だからこそなぁ。お前らをこんな所で死なすわけにはいかねえんだよ! キリト! リュウキ!」
伸ばした右手で真っ直ぐに指差し、さらに叫んだ。
「たった2人なんてやめろ! 俺らと合同でパーティを組めば良いじゃねえか! 蘇生アイテムはドロップさせた奴のもので恨みっこ無し、それで文句ねえだろう!」
確かにこの男の、クラインの言葉は 自分達の身を案じている。……友情から出ているんだろう事は判る。だがけど、それでもキリトは譲れない。
「それじゃあ、意味なんだよ。」
キリトはそう答えた。目の前で死んでしまった嘗てのギルドの仲間。彼らを、蘇えらす為には。この方法しか無いんだ。
そして、その気持ちは、リュウキにもよくわかる。あの時、あの場所で、キリトの目の前で仲間が仲間を失ってしまったんだ。キリトの様に 付き合いがある奴らじゃない。だが、目の前で理不尽に奪われる命。あれは、あの苦しみは味わなければ、判らない。そして、悔いるキリトの姿。それは、かつての自分とかぶってみえる。
リュウキは剣を持ったままだった。決して警戒心を解かない。
そして。
「心配してくれるのはありがたい……が、2人で十分と言う事は事実だ。……それでもオレを、オレ達を止めると言うなら、それはアイテムの争奪戦。アイテムを奪い合うという事だ。どうしても と言うのなら……オレ達を斬ってでも止めてみろよ、クライン」
そうクラインに言うと、自分の身長よりも長い剣の柄を握りこんだ。
「ッ………。」
そこまで、言われたら……クラインは何もいえない。『斬ってでも、止める』そこまでの覚悟は持ってい
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