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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第111話】
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は」



事実、妹を見せ物にされても俺が嫌だ。

まあ未来でも嫌だが――。

――と、突然たっくんが口を開いた。


「あっ、ヒルトわりぃな。デートの邪魔して、俺達これから海に行くんだ」

「そうそう!ついでに新しい海パン買いに来たって訳。そしたらヒルトっぽいのがここの前に来たから声をかけたって訳さ。まさかヒルトが女の子とデートしてるとは思わなかったが――中学の時、女苦手って言ってたし」

「……今思うとさ、女が苦手ってよりも『中学時代の同期の女』が苦手だっただけかもな。――てかデートじゃないって、来週から臨海学校あるから水着買いに来ただけさ、シャルに誘われてな」



そういうと二人は互いに顔を見合わせて、やれやれといった表情で――。


「まあいいや、じゃあなヒルト。夏休み時間が合ったら遊ぼうぜ?」

「俺も拓斗も何時でも空いてるから、呼んでくれれば何時でも駆け付けるぜ!」

「……だな、学園の用事が無かったら連絡するよ」


そう告げると二人ともニッと笑顔になり――。


「じゃあなヒルト!シャルロットさん、また会おうね〜」

「たまにはメールもくれよな、ヒルト!またな!!シャルロットさんもヒルトの事よろしくねー」


言うや二人は俺達に手を振って水着売り場を後にした。


「……ヒルトの友達って、好い人っぽいね?」

「まあ悪いやつ等じゃないさ。女尊男卑な世の中でも、変わらずに人生楽しんでるって感じだしな――あいつ等に会ったら何か久しぶりに『アイツ』にも会いたくなってきたな…」


そんな風にぽつりと言葉をこぼすとシャルが――。


「ヒルト、『アイツ』って誰の事?」

「ん?――俺の親友だよ――さて、水着買うか、ちょっと時間食ったからな」

「そうだね?――僕も一緒に見ても良い?」

「構わないぞ?じゃあ見るか」


そう言って俺とシャルは水着売り場へと入っていった――。
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