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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
テイルズオブソーディア・5
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晒されるとされるがままに流されがちな所がある。今回はそれを利用する、つまり激流に身を任せ全部ゲロッてもらう作戦である。よくわからないノリに晒されて動揺しているうちにそれっぽい雰囲気を作り上げることがキモだったが、見事になのはちゃんは術中に嵌ってくれたようだ。貴様はチェスや将棋でいう『
詰み
(
チェックメイト
)
』にはまったのだッ!
「お悩み相談室はね、お悩みを相談することにこそその意味もあれ価値もあるんだ。相談者さんが悩みを打ち明けられない相談室・・・そんなのは路肩に転がるプラスチック製のスプーンくらい価値のない存在に成り下がってしまう・・・分かるよね?」
「全然分かんないよ・・・」
「う〜ん・・・それじゃあ仕方ない!何が悩みなのかゲストの皆で予想してみようか。アリサちゃんはどう思う?」
「お父さんとお母さんが夜の営みをしてるところをうっかり見ちゃったとか?すずかはどう思う?」
「じゃあ私はねぇ、お兄さんが彼女持ちなのに見知らぬ女の人と仲睦まじげに歩いてたとか!」
「ちなみに私の予想ではお姉さんが見知らぬオッサンと逢引を・・・」
「違う違う全部全然違うのーー!!お家の事っていうのはそういうことじゃなくて・・・」
「「「なくて?」」」
「うっ・・・みんなのイジワルぅ」
ようやく自分が嵌められていたことに気付いたご様子のなのはちゃんは顔を真っ赤にしながら抗議の目線を飛ばす。
ん〜?何のことかな・・・フフフ。そしてそんなに睨んでもかわいいだけだぞ次元世紀末覇者(予定)!
で・・・結局なのはちゃんは正直に話してくれた。
「あのね・・・私のお家に、お兄ちゃんが増えたの」
「「「・・・お、おう」」」
想像以上に複雑そうな事情に3人は3人とも生唾を飲み込む。家族が増えるよ!やったねなのはちゃん!なんて軽々しく言えない事情かもしれないので皆の顔は真剣そのものだ。
弟ができたならわかる。なのはは末っ子だし彼女の両親は年齢を偽ってるんじゃないかと疑りたくなるほど若い。もう一人くらい子を授かることもあり得るだろう。また、単に近所の年上で親しい男性をお兄ちゃんと呼ぶのも・・・まぁ、ありえなくはない。だが「お家に」とわざわざつけているのでどうもそうではないらしい。
世間一般の家庭では唐突に兄ができることなどまず起きない。行方不明になっていた家族とか親戚の不幸で一人になった子を引き取ったとか親の再婚で相手方の子供が・・・とかそういうことがない限り、唐突に家族が増えることなどないだろう。
その辺の事を聞くか聞かざるかを迷う3人だったが、幸いにもなのははその辺の事情も話してくれた。
「そのお兄ちゃん・・・クロエ君っていうんだけどね、昔の記憶がないらしくて・・・昔の事を何にも覚えてなくて、それで困ってる所をお父
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