第四話 星屑の戦場
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たか分からないものの敵が攻撃を止める。
『クソ、アウル、ステラ。時間切れだ。ネオの方がしくじったらしい。撤退するぞ』
『ええッ、もうちょっとだってのに!?』
『……わかった』
押されていたものの、三機は向こうの状況が変わったのか撤退していった。
『撤退していくってことは、何とか切り抜けたみたいね』
「ああ、ミネルバに戻るぞ」
『あ、ちょっと待ってよ、シン!』
ルナを無視してさっさとミネルバに戻ることにする。とりあえず、この戦闘が終わったら熱いシャワーでも浴びて疲れを取りたい。
◇
「MSを出してきたか。相手も必死だねー」
ボギーワン、ことガーティ・ルーの艦橋で仮面をつけた男、ネオ・ロアノークはそう嘯く。新造艦のミネルバは左のエンジンがやられており、既に羽を?がれた鳥同然だろう。しかし、窮鼠猫を噛むと言った言葉があるように、そういった相手ほど得てして手強いことを理解しているネオは油断を見せない。
「如何します?こちらもMS部隊を出しますか?」
「そうだな、俺も出よう。少しばかり気になることがあってね」
ネオの補佐的立場でもあるイアン・リーはいつものように身軽さを見せるネオに若干溜息をつきたくなるが、生憎と上官の命令に忠実な彼は指示に従うことを選ぶ。
「戦果を期待してもよろしいのでしょうか?」
「おう、何せ俺は不可能を可能にする男だからな!」
そうして、艦橋から彼は出ていき、愛機エグザスに乗り込む。
「ネオ・ロアノーク、エグザス出るぞ!」
エグザスの特徴はなんといってもガンバレルという特殊兵装である。ワイヤーによってつながった遠隔操作可能な兵器が一機で複数機のような戦いを実現させる兵器なのだ。
尤も、それを扱う為には高い空間認識能力が必要であり、それが可能な人間が連合広しと言えども片手で数えるほどしかいない。より正確にいえば連合の仕掛けたエンディミオンでの自爆作戦が原因で多くの空間認識能力を持つパイロットを失ったからなのだが。
「見つけたぜー、子猫ちゃん」
白い機体と薄紫の砲戦仕様の二機が現れる。そして何か感覚のようなものを感じる。やはりか、とネオは独白しつつ、攻撃を開始した。
「私の相手をしてもらおうか。奇妙なパイロット君!」
『この感覚は、なんだ!?』
白いゲルググとエグザスは共に戦闘行動に入り、薄紫のゲルググ―――マーレ機は他のダガーLと戦闘に入る。
『時代は変わったんだ。ナチュラルは失せな!』
マーレは一気に火器を掃射して、一機のダガーLをあっさりと落とす。
「やるねぇ。こっちもふざけてられないかな―――」
普段の軽い口調から打って変わり、瞬間、ガンバレルが起動させ、二機
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