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連邦の朝
番外編B 秘密
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けてくれた。

または、その状態から助けてくれるかも知れない希望があれば、その希望に寄り添い無条件で信じこんでしまう。

普通は、相手方の国内を潰すための謀略の基本的な話だが、エスターシュは、これが吸血鬼に通じるか分からないが、とりあえず使ってみようと思った。

そして、誰か丁度良いのが居ないかと調べてみたのだが、なかなか良いのがいない、諦めかけたその時に、エスターシュは昔、魔法衛士隊隊長代理をしていた、ヴィヴィアンを思い出したのだった。

ヴィヴィアンは、ヴィヴィアンでこう考えていた。

私は、彼女らに庇われているがその資格があるのか?

彼女らを私は、騙していてしかも隙あらば私は、彼女らをもっと深みまで、落とし、自分の言うことを聞く傀儡にしようと言うのに…。

彼女、ヴィヴィアンは父の代わりとして働いていた。

その時に、ワイアットが来た。

最初は、アルビオンから来た外敵と色々な嫌がらせを受けた。

ワイアットとしては、連邦軍で後ろ楯もなく成り上がりとして過激な歓迎を受けた前世があり、別にそこまで堪えなかった。

連邦軍の歓迎の方が、数倍“素晴らしい”ものだった為である。

だがしかし、自分の経験から小さくとも近くに置ける者がいないとなかなか、書類仕事からなにから辛い結末になるのを知っていた。

そこで、病気の魔法衛士隊隊長を引き入れる事とするのだった。

まず、ワイアットは彼がどの様な症状か調べさせた。

敵が多いとはとは言え、次期国王にすりよってくる者もいたし、何よりもマザリーニの補助が有った為にことは、円滑に進んだ。

そして、お忍びで隊長に会いに行くのだった。

そんなこんなで、隊長は治りヴィヴィアンは、お役後免に為ったのだが、ヴィヴィアンには辛い現実が待っていた。

「あれを見ろ」「あれが」「何とも」「可愛そうに」「顔は、良いのだかな 」「無理だろうて」
定期的に行われるトリステイン主催の社交会で、ヴィヴィアンは上下問わずに可哀想と言われていた。

理由は、至って簡単で結婚ができないからだ。これでも、ヴィヴィアンを心配したカリーヌに、結婚相手を紹介してもらっているのだが、ことごとく破談。

カリーヌは、更に奔走する…これが後に娘の結婚に役立つなど露知らずに…。

そう言う理由もあり、この計画に参加したのだった。

まだまだ、始まったばかりの計画だがこれが後に凄いことになるとも知らずに…。
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