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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第十五話 ロマーニャの街A
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一皇女だったのかよ」
「どうしよう……わたし、何か失礼をしたのでは!?」
「お、落ち着いて和音ちゃん!! まだ演説は終わってないみたいだよ!?」
慌てふためく一同を置いてけぼりに、ラジオの向こうでは朗らかなマリアの声が響いていた。
《感謝を込めて、ささやかなお礼とわたくしからの気持ちを、第501統合戦闘航空団の皆様に送ります》
その途端、表の滑走路からすさまじい音が響いてきた。
何事かと外へ飛び出してみると、今しも空中から輸送機が大量の木箱を投下していったところだった。マリア――いや、マリア第一皇女殿下の計らいに相違なかった。
「ルッキーニさん、貴女マリア皇女とお友達だったの?」
「いや、その。なんていうか、今日会ったばっかりなんだけど……」
「凄いじゃないですかルッキーニ少尉!! これからもロマーニャのために頑張りましょう!!」
後年、アドリア海の聖母と謳われ、世界のその名を轟かせるようになるマリア皇女。
そしてロマーニャ最高の戦力と評されるようになるルッキーニ。
この二人の出会いが、ロマーニャの未来を守って行ったのだと言う事を、この時はまだ誰もが知らなかったのだった。
「ふふ、じゃあ今日はせっかくだからパーティにしましょう」
「ああ、そうだな。たまにはいいだろう」
その日の夕食は、ルッキーニの健闘と、ロマーニャの繁栄を祈って、それはそれは豪華なものになりましたとさ。おしまい。
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