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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第十五話 ロマーニャの街A
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なら、それはそれで一石二鳥だ。

「じゃあ、一緒に買い物に行こうか!! マリアちゃん、ルッキーニちゃん」
「はい。お願いします」
「じゃあ、レッツゴー!!」

 予定よりも少し遅くはなったが、どうやら買い出しだけは無事に済みそうな三人であった。






「でねでね、あそこのお店にはね……」
「なるほど、そう言った商品も並んでいるのですね……」

 あちこちの店を覗き込みながら行く二人から少し離れて、和音と宮藤は歩いていた。
 もちろん買い物も忘れていない。食材は既に調達してトラックに積んであるし、あとは個人の嗜好品だけだ。基本的にはお菓子などの食べ物や、本やレコードといった娯楽品の類だ。幸い、501には喫煙者や酒飲みはいないので、買い物は随分と楽であった。

「ルッキーニ少尉、楽しそうですね」
「そうだね。そう言えば、501だと同い年くらいのお友達がいなかったもんね」
「たしかに、全員年上ですね。……まあ、わたしは一個しか違わないですが」

 さすがに地元というだけあって、案内してくれる店はどこも良心的で、買い物も観光も順調だった。できれば早くこの女の子の親御さんに引き合わせてあげたいと思う和音だが、そればっかりはどうしようもない。

「ねぇ、和音ちゃん」
「なんでしょうか宮藤さん?」

 隣を歩く宮藤の声に顔を向けると、宮藤が言った。

「50年後のロマーニャはちゃんと復興できてるのかな……?」
「それは……」

 なるほど、いくら活気があるとはいえ戦時下の街。
 その後どうなったかを気にかけるのは、この街を守るウィッチとしては当然だろう。

「もちろん、復興していますよ。音楽の都ウィーン、芸術の都パリ、そして歴史と遺跡の都ロマーニャ。世界中から観光客が来る大都市になっていますね。そういえば、501基地の跡地が観光地化されていたような気がします」
「ほ、ほんとに!? よかった〜」

 ホッと胸をなでおろす宮藤。

「あれ? 扶桑の東京とか横須賀はあんまり大きな都市じゃないの?」
「う〜ん、そうですねぇ……」

 たしかに、百貨店や何やらが立ち並ぶにぎやかな街ではあるのだが、こういう応種の都市とはまた違った雰囲気があるように思う和音。第一、和音は渋谷や新宿に繰り出したことが無かったりするのだ。

「実を言うと、あんまり東京の方には出た事が無くて……出身が茨城なもので」
「あ、そうだったんだ。和音ちゃんの出身初めて聞いたかも」

 道路の向かい側で手を振る二人に笑顔で答えつつ、これと思った露店で菓子類などを購入していく。大部分はエーリカからの要望だった。

「お花の苗がペリーヌさんで、お菓子がハルトマン中尉。それからお鍋と包丁がリーネさんで……」
「坂本
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