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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic16星光と雷光は天壌を照らす〜The StaR〜
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。だって私も、みんなもフェイトちゃんと仲良くなって、友達になりたいから。目を閉じて、シャルちゃんとの特訓で学び鍛えた魔法、そして技術を脳裏で反復していると、『転移反応を感知。魔力パターンは・・・フェイトだよ!』アースラで待機してるシャルちゃんから通信が来た。目を開けて空を仰ぐ。途切れ途切れに浮いてる白い雲を突き破って現れた黄金に輝く雷が、海面に落ちた。
『なのは。フェイトのこと頼むわよ』
『私たちはきっと足手まといになっちゃうから、なのはちゃんにお願いするしか出来なくてごめんね』
『ううん。ちゃんと一緒に戦うよ。みんなの想いと一緒に』
空を飛べないアリサちゃん、機動力の無いすずかちゃんとユーノ君、デバイスの無いセレネちゃんとエオスちゃんもアースラで待機。もちろんアルフさんも。フェイトちゃんと戦わせることなんて出来ないし。だから私独りで戦う。
決意を新たに“レイジングハート”の柄を握り直すと、水煙の中からフェイトちゃんが姿を現した。前髪で隠れて見えない表情。でも感じる。今のフェイトちゃんは絶対におかしいって。そんなフェイトちゃんが顔を上げてこっちを見た。
「フェイトちゃん・・・!?」
両頬と額に羽のような模様が浮かんでいて、紫色に光ってる。そして綺麗な赤い瞳も微かに光ってる。アルフさんの言う通りグランフェリアって言う人に操られているんだ。
「(酷いよ。洗脳するなんて・・・)フェイトちゃん。私のこと、判る?」
呼びかけてみると、「
接敵確認
(
エンゲージ
)
。バルディッシュ」フェイトちゃんは応じてくれず、ただそう言って“バルディッシュ”を変形させた。槍のような形になって、柄頭から光の翼が生えた。“レイジングハート”で言うシーリングフォーム。今まで感じたこともない威圧感がフェイトちゃんから発せられて、全身から汗が噴き出る。
「ピアッシングランサー」
「っ・・・!」
そう一言呟いたかと思えば、フェイトちゃんがものすごい速さで突進してきた。迎撃は無理だと判断して、“バルディッシュ”の突き攻撃を横移動することで回避。私の側を通り過ぎて行ったフェイトちゃんの動きに合わせて振り返る。15mほど先で急停止したフェイトちゃんの周囲にはすでに放電する魔力スフィアが10基と展開されていた。
「フォトンランサー・マルチショット・・・ファイア」
一斉に放たれてきた高速の魔力弾。今度は上昇してそれらを回避する。私もまた魔力スフィアを6基展開して、「ディバインシューター・・・シューット!」私を見上げてるフェイトちゃんに向けて発射。
≪Blitz Action≫
フェイトちゃんの姿が掻き消えて、その見失う。シューターを操作して急停止。フェイトちゃんを捜す間もなく頭上からデバイスが変形する機械音が聞こえた。
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