暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic16星光と雷光は天壌を照らす〜The StaR〜
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』
クロノの声色には怒りが含まれている。そういうわたしもプレシアの所業にキレそう。いくらフェイトがプレシアにとってただの・・・ああもう、ムシャクシャする。
「グランフェリア・・・。エイミィ」
『はいは〜い』
「グランフェリアという情報屋について情報を集めてくれ。大至急だ」
クロノの切迫した雰囲気に『りょ、了解!』エイミィは焦るように応じた。わたしとクロノは無言になる。あまりに想定外な事態に陥ってる。先に沈黙を破ったのは「・・・このこと、なのは達には話せないよね・・・」わたしだ。フェイトの真実でも相当なのに。テスタメントの死。これは結構キツイわ。でももう済んでしまったこと。過去は変えることは出来ない。ならいま思うことは・・・。
「お2人とも。時間です」
洗脳されている可能性の高いフェイトの迎撃、そして救出について思考を巡らせているところにティファが戻って来た。アルフはもう落ち着きを取り戻していると思うけど、ティファの医務官としての決定権にはわたし達は逆らえないから、医務室を後にすることに。
「失礼した」
「アルフ。明日、なのは達と会わせるから。大丈夫。あの子たちならきっとフェイトを助けてくれる。もちろんわたし達管理局も協力するから」
「っ・・・感謝、するよ・・・」
ふいっと顔を逸らすアルフ。素直になれるわけないか。ほんの少し前までジュエルシードを巡って敵対していたんだし。とりあえず明日、テスタメントの死とフェイトの真実を隠して、なのは達に事情を説明しないとね。
†††Sideイリス⇒なのは†††
「フェイトちゃん。必ず助けるから。だから来て。ジュエルシードが・・・欲しいんでしょ」
時刻は午後1時。私はただ1人、海鳴臨海公園に来ている。昨夜、私たちがお風呂に入っている頃、シャルちゃんがアルフさんを連れて来た。それを知ったのは今朝。食堂でみんなで朝ご飯を食べている時で、ご飯を食べた後、アルフさんの居る医務室へ向かった。
そこでアルフさんとお話しした。フェイトちゃんが今どういった状況なのか。それはとても悲しくて、辛くて、聴いているこっちが泣きそうになっちゃうくらいのお話。
――フェイトはグランフェリアって奴に洗脳されて、強化された状態であんた達のジュエルシードを奪いに来る――
だからこうして迎え撃つためにここに来たんだ。
――管理局が介入してきたあの日、フェイトの様子がおかしかったろ。あれもソイツの所為なんだ――
あれはショックだった。フェイトちゃんがまるでジュエルシードを集める為だけの人形のように思えて。
――こんなこと言えた義理じゃないけどさ。ホントのフェイトはすっごく優しくて良い子なんだよ。だから・・・お願い、フェイトを助けて――
助けるよ
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