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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic16星光と雷光は天壌を照らす〜The StaR〜
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「お嬢はお嬢。それは昔から変わらない」

アルフを軽々と横抱きにしたティファ。わたしはカバンを手に、アースラに転送されるのを待つ。そしてアースラに転送されるとティファと一緒に医務室へ向かい、途中でクロノと合流。ティファの後について医務室に入ると、「彼女の容体は?」クロノがティファに尋ねる。

「容体安定です。実に素晴らしい使い魔。マスターの腕が良いんだと思いますよ。使い魔特有の再生力を少し強化しただけで、すぐに回復しました。そろそろ意識が――」

「・・ぅ・・ん?・・ここは・・・!?」

ティファがフェイトをベタ褒めしてると、アルフが目を覚ました。アルフと目が合う。と、「局の騎士!?」目を見開いて、臨戦のためかベッドから転げ落ちた。んで、ヨロヨロと立ち上った。わたしとクロノは戦う意思が無いことを示すために両手を上げる。

「ちょっと待つんだ」

「わたしとクロノに戦う意思はないから」

ティファはティファで「大人しくして」アルフの両脇に腕を通してひょいっと持ち上げてベッドに寝かせた。そのあまりの呆気なさにアルフは抵抗も出来ずにされるがまま。けどすぐに「フェイト!」って暴れ出した。

「暴れちゃダメ」

――鎮めの舞花――

力づくで横にしたアルフに馬乗りになったティファ。アルフの額に手を置いて魔法を発動。花弁のように舞う魔力が室内に満ちる。「どうなってんだい・・・?」アルフは困惑しながらも暴れるのをやめて静かになった。範囲内の生命すべてを鎮静させる。どれだけ相手が興奮していても、ティファのこの魔法の前じゃ一発で落ち着く。

「クロノ執務官。イリスお嬢。効果は5分ですので、事情聴取は短めで」

「すまない、ティファレト医務官」

ティファが席を外し、わたしとクロノはアルフと話すために残る。クロノに『ここは同性のわたしに任せて』と言って、『判った』任されたことでわたし1人がアルフの側へ。

「じゃあ、話を聴かせてもらってもいいかな? そっちにも何か事情があるようだしさ」

「・・・・何でも話すよ。その代わり条件が在るんだ」

「法に触れない限りなんでも」

「フェイトを助けておくれ。ただ、それだけさ」

アルフから語られた、テスタロッサ陣営の現状。内容は最悪なものだった。特にショックだったのは「テスタメントが・・・殺された・・・」ことだった。テスタメントはジュエルシードを全部プレシアに奪われ、グランフェリアと名乗る情報屋の物理破壊の魔法を受けて死んだ。

『アルフの話、どう思う? わたしは事実だと思う。フェイトがプレシア女史――プレシアを恐れた理由、アルフの話とその現状から見れば、ね』

『僕も同意見だ。仕置きとして鞭で叩かれ続ければ嫌でも怯える。アルフの怪我を見てもそうだろう
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