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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic16星光と雷光は天壌を照らす〜The StaR〜
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ight Breaker !!≫

魔力は一瞬収縮して、前面に展開されていた魔法陣を砲門として発射された。

「う、うわあああああああああああああああッッ!!」

――マルチディフェンサー――

絶叫したフェイトちゃんが五重のシールドを張ったのが僅かに見えた。けど、ブレイカーはなんの抵抗も受けずにフェイトちゃんを呑み込んで海面に着弾、大爆発を起こした。

「はぁはぁはぁはぁはぁ・・・!」

正真正銘、私の全力全開の魔法。もう戦えるだけの魔力も体力も残ってない。大きく肩で息をしながら眼下を見下ろす。と、煙幕の下からフェイトちゃんが力なく落下して、海に落ちた。

「フェイトちゃん!」

急いで救出に向かう。海面に飛び込んで、沈んで行くフェイトちゃんと“バルディッシュ”を抱えて海上へ。

「フェイトちゃん・・・」

両頬や額に浮かんでた羽の模様はもうどこにも無い。あとは気が付いたフェイトちゃんが正気かどうかを確かめるだけだ。横抱きにしたフェイトちゃんの顔を伺っていると「ぅ・・ん・・うう・・・あ・・・!?」少し唸った後、フェイトちゃんがゆっくり目を開けた。

「フェイトちゃん!」

「っ・・・君は・・・。私・・・そうか、負けたんだ・・・」

フェイトちゃんの瞳に宿る感情。妙な光も灯ってない。良かった、洗脳はちゃんと解けてくれたんだ。安堵でいっぱいになる。

「えっと、今までのこと、憶えて・・・?」

「うっすらとだけど・・・」

フェイトちゃんの瞳が悲しみ色に染まる。グランフェリアっていう人に操られてから今までのことを憶えてるんだ。アルフさんも言っていた。フェイトちゃんのお母さんの命令で、フェイトちゃんは洗脳されたんだって。それを思い出してるんだと思う。

『なのは。雲行きが怪しい。すぐにフェイトを連れて帰艦して』

「う、うん。判った」

シャルちゃんにそう応じたその時、真っ黒な雷雲が立ちこみ始めた。



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