暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic16星光と雷光は天壌を照らす〜The StaR〜
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けることに専念する。
爆発が近くなって来てる。飛行魔法――フライヤーフィンを発動し直して、木々の上に出ないように地面スレスレを飛んで海上を目指す。下手に出て狙い撃ちされるのも嫌だし。森林から飛び出て、海上に到着するより早く高度を上げる。

≪マスター。後方5時、距離120m、高度19mに魔導師です。高速射撃魔法をスタンバイしています≫

“レイジングハート”の報告に「ん」って応えた時、「ファイア」その号令の下、魔力弾が6発と飛来してきた。大きく弧を描くようにさらに上昇。天地が逆さまになる中、フェイトちゃんの姿を確認。どうにかして動きを止めないと。一応、手は考えてある。あとはそれを実行できるようにすればいい。

(フェイトちゃん・・・?)

ふと、フェイトちゃんが一切の戦闘行動をやめていることに気付く。両腕を垂らして、俯き加減。どうしてか判らないけど、これはチャンスかもしれない。そう思って“レイジングハート”を向けたその時、フェイトちゃんの姿が掻き消えた。次に現れたのは私と同じ高度。距離は大体110m前後。スッと顔を上げたフェイトちゃん。

「アルカス・クルタス・エイギアス。疾風なりし天神、今導きのもと撃ちかかれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル・・・」

そんな詠唱が聞こえた。フェイトちゃんの周囲に現れる30基以上のスフィア。

――ライトニングバインド――

「え・・・!?」

その圧倒さに驚いてしまっていた所為でバインドに気付くのが遅れた。しかもかなり堅い。破壊するには時間が掛かる。だけどフェイトちゃんがそんな猶予を与えてくれるとは思えない。

「撃ち砕け、フォトンランサー・ファランクスシフト・・・・ファイア」

スフィア1基1基から幾つもの魔力弾が飛来してきた。並の防御じゃ確実に墜とされる。でも「レイジングハート!」やユーノ君と一緒に考えて組んだ、あの魔法でならきっと。

≪Lightning Protection≫

対雷撃系魔法に特化したバリアが私の前面に展開される。直後、ものすごい勢いで魔力弾が殺到してきた。次々と着弾していく。それをバリアを挟んで見ることになってる私。これ、かなり怖い。破られない自信はある。でも「ひゃぅ」着弾音や衝撃は感じるから、すごく恐ろしい。というか、一体どれだけの数が撃ち込まれて来るんだろう。確実に1000発は超えてる。

(あ、フェイトちゃんのバインドが・・・)

攻撃が止むと、私を捕えていたバインドがすぅっと音も無く消えていった。ようやく自由になれた。よし。今度は私の番だよ、フェイトちゃん。手加減無用でやるからね、フェイトちゃんと同じように。煙幕の向こう側に居るフェイトちゃんへ“レイジングハート”を向け、チャージ開始。
フェイトちゃんの側にはまだかなりの魔力
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