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Epic16星光と雷光は天壌を照らす〜The StaR〜
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聴いて。フェイト・テスタロッサを元に戻す協力をしたいんだ。オーケーなら1回頷いて。拒否するなら首を横に振って」

願ってもない提案だった。私は口を噤んで、コクリと頷いて見せた。アリサちゃん達やシャルちゃん達にも報せた方が良いと思ったけど、テスタメントちゃんの切羽詰まった様子にそれが出来なかった。

「今からあなたのデバイスに、グランフェリアの施した術式を破壊するアンチ術式を施す」

テスタメントちゃんの話はこうだ。今のフェイトちゃんは特別な術式のバリアで護られてる。それがある限り、フェイトちゃんは墜ちない。だからまずはそのバリアを破壊するための術式が付加された私の魔法で打ち破る。
そして洗脳術式も同じようなやり方で破る、って。話を聴いてる間、あちこちで爆発が起きた。きっとフェイトちゃんが私を捜してるんだ。見えない「テスタメントちゃん」に急かすようにお願いする。

「それじゃあレイジングハートを掲げて」

「うん」

言われる通りにする。

――破り開け(コード)汝の破紋(メファシエル)――

――呪われし者に(コード)汝の施しを(ラファエル)――

“レイジングハート”が薄らと銀色の光を帯びた。

「それで大丈夫。レイジングハートに付加した術式は2つ。だけどこれには問題がある。共に攻撃魔法にのみ、そして一度限りの効果しか発揮できない。1発目で障壁破壊。2発目で洗脳破壊になる。つまり――」

「チャンスは両方とも1回限り、ってことだよね」

「そういうこと。しかも両方、あなたの全力に近い攻撃じゃないと意味が無い」

それはかなり難しい。未だにフェイトちゃんに魔法を直撃させることが出来ていない。けど成功させないとフェイトちゃんを元に戻せない。だったらやるしかない。

「私に出来るのはここまで」

「ありがとうテスタメントちゃん。あ、でもあとで必ず会おうね。テスタメントちゃんのジュエルシードを回収しちゃいたいから」

去って行く気配がしたから、テスタメントちゃんに向けてそう言う。返事は無いかなって思っていたけど、「高町なのは」応じてくれた。

「・・・これからフェイト・テスタロッサは自分の真実を知って、心に大きな傷を受ける。あなた達もまたショックを受けると思う。けど、それでもフェイト・テスタロッサの友達になりたいって思い続けてほしい」

「え? どういうことテスタメントちゃん・・・?」

「あの子の心を支えてあげてほしい。友達として、仲間として。これからずっと」

それだけを言ったテスタメントちゃんはこの場から去ったようで、その気配が消えた。フェイトちゃんの真実? それで私たちもフェイトちゃんもショックを受ける。どう意味かはまだ解らないけど、今はとにかくフェイトちゃんを助
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