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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic16星光と雷光は天壌を照らす〜The StaR〜
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止める。

「ぅぐ・・!(重い・・・!)」

連続で振るわれてくる一撃一撃を、柄で防御して応戦。距離を開けようにもそれを許してくれない。シャルちゃんとの近接戦の特訓を受けてなかったら危なかった。何度目かの鍔迫り合いの最中・・・

「せぇぇぇいッ!」

「ぐっ・・・!」

フェイトちゃんに頭突き。額に小さなシールドを張っていたおかげで私に痛みは無い。けどフェイトちゃんは頭突きが予想外だったのか直撃を受けて、少しふら付いた。今のうちに距離を開けよう。高低差を考えてもっと上に。そう思って上昇したら、「え・・!?」足首をフェイトちゃんに掴まれた。そしてジャイアントスイング?みたいにブンブン回されて、ポイッと放り投げられた。

「ぅく・・・!」

視界がグルグル回る。なんとか体勢を整えたんだけど、その時にはもう手遅れ。目の前に現れたフェイトちゃんに「ぐっ・・・!」裏拳で顎を殴られた。さっき以上に視界がグルグル、グニャグニャ。脳震盪を起こしたんだって揺らぐ思考の中で判った。

「これで終わりだ」

――サンダースマッシャー――

目の前に現れる黄金の魔法陣。何をすることも出来ずに砲撃を受けちゃった。唯一の救いは、“レイジングハート”が直前でバリアジャケットの防御力を上げて私を護ってくれたこと。だから私は何百mと吹き飛ばされて、森林の中に突っ込んで樹に叩き付けられても気を失わず、「痛っ・・・でも、まだ戦える・・・!」軽い全身打撲だけで済んだ。体のあちこちが痛いけど、手も動くし足も動く。

『なのは! 大丈夫なの!?』

『なのはちゃん!』

アリサちゃんとすずかちゃんから私を心配してくれる念話が。2人からだけじゃなく、ユーノ君たちからも『大丈夫!?』そういった念話が送られてきた。私は『大丈夫だよ。ちょっと体が痛いけど、まだ戦えるっ!』元気いっぱいに応えた。そうしたらみんなはホッと安心してくれた。ありがとう、私は大丈夫だよ。

「フェイトちゃん。やっぱり強いね」

≪はい。魔導師としてのレベルではまだ負けています。ですが――≫

「それでも勝たないとね。フェイトちゃんが可哀そうだもん」

森林のずっと奥、海上に居るはずのフェイトちゃんへ目を向ける。よし。とにかくフェイトちゃんに勝つ。洗脳を解くためにも、まずはそれからだ。“レイジングハート”を杖代わりに立ち上った。その時、「高町なのは」背後から私を呼ぶ声。
この声は「テスタメントちゃん!?」のものだ。周囲を見回してその姿を捜すけど、見つけられない。アルフさんとシャルちゃんに聴いた限りじゃテスタメントちゃんはジュエルシードを持って逃げたって話だったけど。

「シッ。静かにして、ステルスの魔法で姿を隠してるから、あなたには見えないんだ。とにかく今は私の話を
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