暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic16星光と雷光は天壌を照らす〜The StaR〜
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†††Sideはやて†††
「うあ〜。暇や〜退屈や〜寂しい〜わ〜死にそうや〜」
自室のベッドに寝転がって右にゴロゴロ、左にゴロゴロ。ここ最近ルシル君が一日中家を空けとるから、勉強も自習ばかりになって退屈や。お昼ご飯も独りやし。・・・独りきり。ちょっと前までこれが普通やったのにな。
(ルシル君との生活がホンマに楽しいから・・・)
ご飯食べて、買い物して、お喋りして、おはようもお休みの挨拶も、ルシル君と一緒やから楽しくて嬉しくて・・・ホンマに幸せや。けどこの寂しいのももうちょっとの辛抱や。アイテム集めももう終わりやってルシル君は言うてた。その後の予定ははぐらかされてしもうたけど、このまま一緒に居れたらええなぁ。わたしがお姉さんで、ルシル君が弟。ホンマの家族になれば絶対に毎日楽しいはずや。
「早く帰って来んかなぁ」
ゴロゴロすんのをやめて仰向けになって、「ルシル君と喋りたいなぁ」天井を見つめる。そろそろ夕飯を作らなアカンなって思うたところに、2階からドスンってすごい物音がした。上半身を起こして「え? なに・・? なんや今の・・!?」耳を澄ませる。
「ルシル君、か・・・?」
車椅子に移って階段下まで移動して、「ルシル君・・・?」呼びかけてみる。返ってくんのは無言。ルシル君やったらちゃんと玄関から帰って来るし、もしかして泥棒? もしそうやったらさっき声出してしもうたし。襲われたりでもしたらわたしやと抵抗も出来ひん。
「け、警察・・・!」
スカートのポケットに入っとる携帯電話を取ろうとした時、「うぅ」2階から呻き声が聞こえた。小さい声やったけど、「ルシル君!」の声で間違いなかった。もう一度名前を呼んでみる。そやけどルシル君からの返事は無い。ルシル君に何かあったんや、って直感が働いた。
車椅子から降りて、階段を腕の力だけでよじ上る。その間にも「ルシル君!」の名前を呼ぶ。時間を掛けて2階に上がって、這うようにしてルシル君の部屋へ向かって、そこで見たんは・・・
「ルシル・・・君・・・?」
フローリングの床に横たわっとるルシル君。でも様子が普通やなかった。床に広がる真っ赤な水。それはルシル君から広がってるもんや。思考が止まる。それはつまりただの水やなくて「血・・・?」それもルシル君が流しとる・・・。
「ルシル君・・・?」
綺麗な銀髪も白い肌も、そして服も赤く染まってて酷い見た目で、ルシル君は眠ってるように横たわってた。這ってルシル君の側へ。近くに来てハッキリと判る、鉄のような・・・血の臭い。頭の中が真っ白になる。震える手でルシル君の頬に触ると閉じてた目が開いて、「はや・・て・・?」焦点の合わん目でわたしを見た。
「っ! ル、ルシル君! きゅ、救急車呼ぶから!」
今度は救急車を呼ぶた
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