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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第33話 白銀と漆黒U
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イテムだと言う可能性はあまりに少ないのだ。
自分達は良くても、悪戯に希望だけを持たせるわけにはいかない。
そして、サチという少女なら……そんな危険なことをキリトがしていると知っただけでも心を痛めるかもしれない事も考慮して。
そして茅場は、はっきりと言っている。
『あらゆる蘇生手段は機能しない。ヒットポイントがゼロになった瞬間、諸君のアバターは永久に消滅し、同時に諸君らの脳は、ナーヴギアによって破壊される』
そうはっきりと宣言しているのだ。……この世界の管理者が。
その破壊される最終フェイズがどれだけあるか推測以上の確信は無いが、間違いなく遂行はされるだろう。
「……どうか、したか?」
キリトは考え込んでいたリュウキに気が付いたのか、そう聞いていた。
「いや、なんでもない。……さっさと狩って帰るか」
軽く頭を振り そう答えると リュウキは剣を取り出し、軽く振った。
「………そう言えば、お前あの時のあの《剣》はなんだったんだ……? 両手剣、じゃないよな」
キリトは、あの時の事を思い出し、リュウキに聞いていた。リュウキが、サチやケイタの事を訊いたから、思い出したのだろう。
あの悪夢、トラップルームの事を。
「あ……」
キリトの質問を訊いて、思い出したように、はっ! とさせていた。
実は、あの武器とスキルに関しては、アルゴにも一切公開していない。今回の様な稀な情報操作は別として、基本的にリュウキは情報を出し惜しみしたりしないのだが、今回は仕方なく、秘密にしていたものだったからだ。
「………む、駄目か? 言わないと」
だから、リュウキはキリトにそう訊いた。
リュウキにしては珍しく動揺しているようだ。珍しいところを見れただけでも収穫あり、っと思えなくないがキリトだったが、頷いた。
「いや……、流石にもう見てしまったからな……。ちょっと気になって 訊かずにはいられないな」
「……まぁ それはそうだろう。仕方ない、か……」
観念しリュウキは、装備ウィンドウを出した。
全ての必要スキルを変えると、《極長剣》をあの時に使った剣を取り出した。オブジェクト化したと同時に光と共に現れる剣。それを目の当たりにしたキリトは。
「うおっ……間近で見るとやっぱでかいな……。あの時は、ここまではっきりと見てなかったから」
その長い刀身を見たキリトは目を丸くしていた。新たな武器やスキルに興味を持つのは、当然の感性だろう。
「これは、カテゴリー名 極長剣だ。 その性質は両手剣の1.5倍、片手剣の2倍の刀身。リーチが長い事、かな。長いが 刀身は日本刀の様に細い。だから、重量自体は両手剣とあまり変わらない。エクストラ・スキル」
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