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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第33話 白銀と漆黒U
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ト」
いつの間にか、2人の直ぐ傍にまで来ていたリュウキがそう言っていた。
「ああ、リュウキか。……遅かったな」
キリトは振り返って手を上げた。アルゴと話をしていたから、周囲に気を配れていなかった様だ。
「悪い。待たせたな」
リュウキは、僅かに遅れたことを軽く詫びを入れる。基本的に、時間厳守をする性格だから。
そして、アルゴはというと、そんな2人の姿を何度も何度も交互に見たアルゴは再び目を丸くさせた。
「なななっ……ナナッ…… NA……!!」
言葉にならない……言葉がよくわからない発音をするアルゴ。2人の顔を交互に見ながら。
「何故、2人ガ一緒にいるんダ!?」
雪降る夜の街中で、アルゴは叫んでいた。
2人を見て、本当に驚いていた様だ。この2人のプレイスタイルはソロで有名だから。異名というか、2つ名も其々付けられている。
《白銀の剣士と黒の剣士》と。
……一時期はリュウキは勇者と呼ばれていたが、次第に、あまりに嫌になった為 アルゴに頼んで根回ししてもらい、勇者ではなく、剣士と呼ぶようにとした。
剣士が定着したけれど、それでも嫌そうだった、でも、やっぱり 勇者と呼ばれるよりは、ある程度はマシだそうだ。
そして、これは幸か不幸か……《ビーター》の名が広まった以上。前ほどは騒がれなくなった。基本的に騒ぐのは、顔見知りが割合的に多い。
「……別に、たまには良いだろ? オレが誰かとコンビ組んだとしても」
大袈裟に驚いているアルゴを見てリュウキはそう答えた。
「そうだな……。オレにとっては、パーティ組んだとしても足手まといになることが多いが、リュウキは数少ないプレイヤーだから」
今度はキリトは何やら偉そうに言ってる。それを訊いて、リュウキはニヤリと笑うと。
「……オレにとっては、キリトの方が足手まといになるんじゃないか? この場合。いつぞやの二の舞にならない事を願うが?」
そう言うと、鼻で笑っていた。それを訊いて、キリトに苦い記憶が頭の中を過ぎった。あのβテスト時代、健全なVRMMOだった頃の事だ。追えども追えども、離されていく。これ以上無い敗北を。
「なっ! 舐めんなよ! オレだって、やる時はやるんだ!」
キリトは、息巻きながらそう吐き捨てた。
別に勝ち負けのジャンルではないけれど。
そんな2人を見ていたアルゴは、本当に仲の良い兄弟に見えた。だから、最初こそ、凄く驚いていたアルゴだったけど、次第に表情が変わっていく。
「ぷ……くくくくっ……ッ」
次々と、沸き起こってくる笑み。最終的には、防波堤が決壊したかの様に、怒涛の勢いで笑いが止まらないようだった。
「あーはっはっは♪ ほん
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