暁 〜小説投稿サイト〜
環の理
鋼の錬金術師
人造人間5
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 「……そうか。ならば私が相手をせねばな」



 “お父様”が直接動き出した。何にせよこの騒動は終息に向かうだろう。 



 「そう思うだろう?」

 「……大佐はどっちの味方なんだ?」

 「少なくとも人間側だと思いたいね」

 「グリードの力は使えんのか?」

 「炭素による身体硬化……だっけ?本家より硬化速度は遅いと思うよ」

 「人造人間(ホムンクルス)になってみてどうだ?人間の時と何か違うのか?」

 「何も……ただ体内に力が溢れている感じがする」



 多分賢者の石のエネルギーだと思う。



 「この場は大人しく“お父様”に従った方が良いかもよ?錬金術の使えない貴方は威勢の良いガキに過ぎないわ」

 「!」

 「この状況でも錬金術を使える方法を探りなさい。じゃないと負け確定だわ」

 「……大佐の言う通りだ。人造人間(ホムンクルス)達に対抗するにはそこらも考えた方が良いかもな」



 ふとエンヴィー達の方を見るとエルリック弟が再び捕まっていた。



 「三人ともラースの所に連れていけ」

 「(私も?)」

 「……ったく、余計な事してくれて……大人しくしてろよな」

 「兄さん……」

 「ちょっ、エンヴィー痛いわ」

 「じゃあここか?」

 「きゃあ!何処触ってんのよ!」



 メイザースの 昇竜拳!! エンヴィーの 鳩尾に当たった!!



 「ぐはっ!!」

 「あ……」

 「大佐……」

 「だ、大丈夫よ!訴えれば勝てるわ!」

 「そこじゃねえよ!」

 「冗談よ。大総統の部屋に行けばいいんでしょ?中央勤務だからばっちり覚えてるわ」

 「その前にシャワー浴びたいんだけど」

 「了解」



 ノックダウンしたエンヴィーを放っておいて上へと向かった私達なのでした。テヘぺロ☆





 〜〜〜〜〜〜





 シャワー室でなんやかんやあって今は大総統執務室?とかそんな所。



 「入りなよ」

 「大佐は?」

 「特に用なんてないわよ。聞き訳の悪いのはこの二人だけの様だし?」

 「ぐ……」

 「それにもう朝だからこれから仕事なの。じゃあね」



 大総統に会うなんて勘弁よ。



 「仮眠室にでも行って仮眠とってこよ」



 ふああ……眠い眠い。





 〜〜〜〜〜〜





 “お父様”との邂逅から数日が経った。主な出来事だけ言っておこうと思う。マスタングの部下が全員異動させられた。特にリザは大総統付き補佐という人質になってい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ