暁 〜小説投稿サイト〜
ゲルググSEED DESTINY
第三話 厄介な状況
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
MSにはそれぞれ自分にとって得意な戦場というものが存在する。初期に開発されたジンなどはコロニー周辺や宇宙などといった無重力下での運用を元に造られているため、当然無重力での戦闘が得意であり、セカンドシリーズなどはその得意な戦場というものが顕著に現れている。
空中、宇宙などといった空間戦闘を得意とするカオス。どのような悪路であろうとも駆けることの出来るガイア。水中において圧倒的な性能をみせるアビス。
このようにセカンドシリーズには己にとって得意な戦場が存在しているが、現在それらの機体が戦闘を行っているここはどの機体にとってもメリットを出し辛いコロニー内という環境である。逆に一方で対峙している機体は汎用性の高さからどのような環境下でも一定の能力を発揮できるゲルググとインパルス。
それらの条件は彼らを追い詰める条件としては十分なものだった。そんな中でスティングはどうやって状況を変化させようか考える。

「クソッ!?」

悪態をつきながらも何とか脱出しようと画策する。勝っている点を見れば先程脱出したザクを抜くことで現状では三対二だ。しかし、時間が掛かるほど数のアドバンテージは失われていく。さらに言えば純粋な技量でも互角以上。むしろ相手の方が上と言えるかもしれない。

「アウル、脱出するぞ!壁に穴を空けろ!」

ステラは先程から新たに介入してきた機体に向かって突撃している。なら火力が高いであろうアウルの機体で隔壁に穴を空けるのが最前手だと判断する。

「オラァ、いけッ!!」

ポッドを出撃させ、自身はサーベルで接近戦を仕掛ける。リスクは高いが、動きを止めるには距離を詰めて、動きを狭めるしかない。
ポッドのミサイルやビーム、自身のサーベルで斬りかかることで敵は動きを封じられていく。
何とかなるかとそう思い始めた直後、敵の増援が再びやってくる。

「畜生!?」

赤と白の二機のゲルググが援護射撃をしながら突っ込んできていた。そちらに気を取られたせいでシールドが破壊され、更に左手に構えていたライフルも撃ち抜かれる。

『スティング!!』

時間を稼いでどの程度の時間がたったかは分からないがアウルが脱出路を確保することに成功していた。

「よし、アウル、ステラ!撤退するぞ」

敵の増援も既に到着し、こちらを囲み始めている。急いでステラと対峙している機体に攻撃し、追撃を行おうとするステラを無理矢理撤退させる事となった。








レイやルナマリアがようやくたどり着いた時には敵は既に撤退を始めていた。

『逃がすかッ!』

『チッ、舐めた真似をッ!』

シンとマーレは奪取されたセカンドシリーズを追う為に穴に飛び込む。

『ちょっと、シン!マーレさんまで!?』

ルナマリアの叫びも
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ