第三話 厄介な状況
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跡を行う。目的は奪取された新型とボギーワンの確保、或いは撃破。各員の奮闘に期待する」
ミネルバが加速し始める。二機のMSも収容し終えた今、これ以上この宙域で減速する理由もない。ボギーワンの速度は速いが、ミネルバほどではなく見逃すことはないはずだ。そう思い、距離を詰め始め、そろそろ射程距離にボギーワンが入るかと思われたその時、
「ボギーワン、後部の一部を切り離しました」
「軽くするため―――速度を上げるつもりなの?」
態々このタイミングで切り離す理由が思い浮かばす、タリアが訝しんでいると―――
「後部―――予備の推進剤か?だとしたら…爆薬のつもりだ!?」
クラウが叫び、その言葉にハッ、とするタリア。
「撃ち落とせ!!」
すぐさま命令を下す。トリスタンによって撃ち抜かれた後部推進タンクは誘爆を起こし、大きく爆発するものの寸でのところで爆発からは逃れた。しかし、
「―――距離を取られてしまったわね」
「追い付けるかね?」
デュランダル議長がタリアに問いかける。離されてしまった距離は決して小さくはない。しかし、追い付けない程、離れていたわけではないのだろう。
「向こうは爆発の反動で加速した分もあるようですが、ミネルバも足自慢です。追い付くことは可能かと」
「では、追跡を続けてくれ」
そう言いながら彼は先程とっさに発言したクラウとカガリの護衛であるアレックスを見て、誰にもわからない程度にほくそ笑んでいた。
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