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王道を走れば:幻想にて
幕間+慧卓:童貞 その2 ※エロ注意
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導いていく。実晴の背筋が、腰がわなわなと震え始めて愛液が更に垂れていった。

「いくっ、いくっ!出ちゃうよぉ、んむっ、ちゅっ、いっちゃう!飛んじゃうっ!!」

 実晴の絶叫と共に、慧卓は歯を食いしばって快感の波を享受し、二人はほとんど同じタイミングで絶頂へと至った。口を開けて震える実晴の顔に迸った精液が付着し、彼女の健康な美体に穢れを描いていく。膣に突っ込んでいた舌がきゅっと膣壁により締め付けられる。精子の代わりに唾液を吸い込んでいく女体の貪欲さに慧卓は感動を覚えた。

「ふぅ・・・ふぅ・・・っっ、はぁぁっ・・・んっ・・・じゅる」

 実晴が横たわり、顔面や身体に落着した精液を口に運び、飲み込んでいく。息を荒げる度に胸元が上下し、その頂点で尖った乳首が露骨に強調された。しなやかに伸びる肢体、その全体に汗が滴のように浮かんでおり、呼吸と共に艶やかに身動ぎをする。
 余談では在るが、普段彼はあまり頻繁に自慰をするわけではない。その為か一度するとなるど幾度も吐き出すという、いわば一時的な絶倫状態となる。今こそがその通りであり、慧卓の陰茎は射精をして尚衰える事を知らず、勃起の状態を保ったままである。先走りの汁も毀れるままであり、明らかに欲求不満であった。
 実晴が精子の嚥下を終えた時、慧卓を見詰めて戸惑う。

「け、慧卓?」
「実晴っ、もう俺っ!」

 言うや否や彼は実晴の覆い被さり陰茎の先端を膣口に合わせた。途端に怯えるような表情で実晴が固まり、不安げに慧卓を見詰める。間近に浮かべられたその表情に慧卓も理性を引き戻し、震える声で彼女に問う。

「実晴?」
「・・・こ、此処までいっぱいしといて、なんだけどさ・・・やっぱり私・・・」
「怖いか?」
「...うん。なんか、これでいっぱい、滅茶苦茶にされそうで...」

 初心な身体が欲情に燃えるのとは反対に、その心には躊躇が芽生えていた。知識においては理解できる行為の激しさを身をもって体験するとなれば、慧卓に比べて華奢で小さな自身には、耐え切れるかどうか不安なのだ。快楽を遍く甘受するのではなく、想いを慧卓と一つにし続ける事が出来なくなるという不安。それが彼女の心の中で座したまま、それに従うように彼女は言葉を紡ぐ。

「だから、慧卓にとって酷い事かもしれないんだけどさ・・・最初だけ、最初だけは優しくで・・・いいかな?」
「・・・あぁ。勿論だよ。実晴が望むのなら、なんだって叶えてやる。だからさ、いっぱい甘えてくれ、俺の実晴」
「・・・えへへ。大好きっ」

 普段は歯が浮くように感じる言葉とて、今の二人にとっては気分を盛り上げるだけの燃焼材に過ぎない。とりわけ、想い人の所有物扱いとされた実晴には心を更に焚き付けるものがあった。
 口付けは交わさずに静かに抱擁をする二人。
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