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王道を走れば:幻想にて
幕間+慧卓:童貞 その2 ※エロ注意
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「・・・っ、大きいよね、これ。それに見た目を言うと、グロテスクだよね、これ。しかも温かいし・・・なんなの?鍋で煮崩れし始めた椎茸?」
「ひ、酷い事言うなっ!これ一つで人生の意味を考える奴だって居るかもしれないんだぞ!?」
「そうなの?」
「そうだっ!女でいうところの、その、胸と同じ悩みでっ、あいたぁあぁ!?」
「気に入らないの?私の胸」

 がしっと陰茎を握られて爪を立てられる。デリケートな部分しかない槍に痛みが走り、慧卓は堪らず本音を紡いだ。

「いっ、いいえ!とっても気に入っております!大好きです!!ぶっちゃけていうと今触りたいです!!」
「そ、其処まで露骨に言うかな・・・?恥ずかしくいし・・・この馬鹿!!」

 実晴は羞恥に視線を逸らしながら爪を立てるのを止めた。そして慧卓を慰めるように優しく、慈愛が篭った手付きで陰茎を手の中に収める。

「で、その、どうすれば気持ちよくなれるの、これ?」
「・・・最初はさ、それを握って、上下に擦ってくれるか?」
「う、うん。・・・なんか、生々しいね」
「ほっとけ」

 そろそろと実晴が陰茎を擦り上げる。包皮が優しく押し潰され、中の海綿体が硬さを増して熱を上げる。顔の目の前でしなやかに踊らされるそれを見ながら、実晴は慧卓に問う。

「気持ちいいの?」
「・・・まぁ、普通に」
「そ、そうなんだ。なんかそう見えないんだけど・・・」
「そのうち、厭でも分かるようになるって」

 実晴は手淫を続ける。時間をかけるようにゆっくりと陰茎を上下に擦り、彼の快楽の証を見ようと視線をその先端、赤みを帯びた鈴口へと注いだ。
 黒味を帯びた男根、その先端にある赤黒い穴。艶やかな手付きで擦られるにつれて、やがてぴちゃぴちゃと水音が毀れるようになる。心成しか、亀頭からはてかりが増しているようにも見えた。これこそが彼の快感の証、先走りの汁。液体が裏筋を伝うように垂れていき、手淫を続ける実晴の指に付着する。己の膣が零す愛液に負けず劣らず、ねばねばとした感触であった。

「な、なにこれっ。なんかベタベタして・・・」

 実晴は慧卓を見やり、そして僅かに瞠目する。昨晩の伽のように熱に浮かされたのか手首辺りで瞳を覆い隠し、若干荒げた息を口から零している。その息は見間違う筈のない、淫蕩な香りがするものであった。ふと実晴の心の中に、母性にも似た献身的な情欲が沸いてくる。

(本当にこれで合ってるんだ・・・もっと、してあげたいな)
「・・・んちゅ」
「っ!?実晴!?」

 実晴はその唇を躊躇いなく、先走りの汁に濡れた亀頭に口付けた。そして情熱を浮かべた瞳を一度其処へ注ぎ、亀頭を口の中へと隠す。手淫とは違う、温かで滑らかな感触が走り、慧卓は息を飲み込んで驚く。実晴はそれを見て悦んだのか
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