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王道を走れば:幻想にて
幕間+慧卓:童貞 その1 ※エロ注意
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昂ぶった感情の堰が直ぐに切れてしまう。
 先の媚態とてんで変わってぼろぼろと涙を零す実晴を、慧卓は腕の中に包み込む。硬さを保った陰茎が無毛の丘陵を撫で付けて、びくりと悦を訴える。だが慧卓はそれを押さえつけて、優しく抱擁を続けた。 

「今日は、一緒に寝よう?実晴だって、そうしたほうが心が落ち着くだろ?」
「うん・・・ぐすっ。ごめんね・・・」
「大丈夫、大丈夫だ。また明日、な?」
「うん・・・うん・・・」

 何度も胸の中で首肯しながら、実晴は震える声を落ち着けていく。初心なる心身に度重なる激しい行為は負担だったのか、幾分も経たぬ内に瞼がうつろうつろと開閉を始める。そして慧卓の胸に頭を預ける形で、ことりと眠りの中へ落ちる。
 慧卓もまた思いの外大きかった精神の磨耗からか、次第に瞼が下りてくる。行為の激しさを感じさせぬ健やかな寝息が寝室に響き、二人の若き少年少女の思いは溶け合っていった。


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