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王道を走れば:幻想にて
幕間+慧卓:童貞 その1 ※エロ注意
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ろうか?
 それこそ愚問だ。激しい挿入の末に、慧卓は尿道の奥から湧き上がる奔騰の波を感じた。くつくつと、まるで煮え切った熱湯を髣髴とさせるような熱さが陰茎の中を駆け巡り、鈴口の手前で勢いを止める。彼もまた、絶頂の寸前へと導かれたのだ。実晴の純真な身体と、その媚態に酔いしれたがために、彼の心もまた融かされていったのだ。

「で、出るっ!出るぞ、実晴っ!!」
「いいよっ、そのままぁっ、身体にかけてぇぇっっっ!!」

 絶叫紛いの声に導かれるがままに、慧卓は声にならぬ呻き声を漏らし、名残惜しげに腿の間から陰茎を抜き去った。愛液と先走りの汁で鈴口から精嚢まで光るそれは、一瞬引っ込むような動きをして、そして脈動と共に白濁の粘液を放出した。びくびくと震えるその先から、薄らと黄味がかった精液が放出され、直ぐに実晴の下腹部へと落着する。幾度もの放出が起こされ、其の度に生命の脈動のように実晴の肢体を淫らに穢す。
 一方で実晴も、抜き去った時にカリを一際強く弄られたのか絶頂を覚えて震えており、なすがままに精子の放出を受け入れる。互いの身体の間から漂う、強烈で、卑俗で、そして淫奔な臭いが二人の鼻を突く。

「はぁ・・・はぁ・・・ああっ、凄い臭い・・・えっちぃよぉ」

 実晴は事切れるかのように身体の力を抜き去り、頭を寝具に付ける。はぁはぁと口元を開き、虚脱感が満ちた瞳で虚空を見詰める。
 鮮明な快楽の波から帰来した慧卓はその様を見て、乱れ切った思考の中、何の余裕も抜きに心配を念を覚えた。汗に塗れた相手の頬を撫で付けながら、慧卓は声を掛けた。

「・・・実晴?」
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「今日は疲れたろ?もう休んでもいいんだぞ?」
「・・・やだぁ。慧卓と一つになる・・・」

 今にも気を落しそうな弱々しい声で、実晴は駄々を捏ねる。その姿を本能のままに蹂躙して、己の下に屈服させるのも背徳的でそそられるものがある。だが慧卓はそのような思い一つで、彼女の純潔を無残に散らせる気は起きなかった。折角、二人っきりになれたのだから、彼女と自分の思いが重なる時にそれを散らしたい。
 それに、落涙をして懇願する少女を痛めつけるような真似は、今の慧卓には出来なかった。  

「実晴。俺はさ、結構我慢が出来るタイプだから、このくらい平気だよ・・・だから明日にしよ?」
「・・・学校は?」
「明日は休みだよ。創立記念日」
「・・・そっか・・・ひくっ・・・ひっ、ごめんね、ごめんね...」
「泣くような事じゃないからさ」
「だってぇ・・・」

 堪え切れぬように実晴が涙を落とし、嗚咽を零す。初めての夜を伴に過ごし、そして互いの思いを分かち合い、身体を慰めあっているというのに、最後の最後でそれを中断させられるのだ。悔しさと情けなさが一杯になり、
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