第二話 MSは白兵戦がメイン
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アーモリーワン内部でセカンドシリーズ機の強奪によって、戦闘になっているとの報告を受けたことにより、俺はすぐさま発進の準備を行う。
『シン、あれは我が軍の最新鋭機だ。わかってると思うが、撃破ではなく捕らえてくれよ』
「三機もいるのに、そんな余裕があるんですか!?そんなことしてる間にこっちが落とされますよ。壊しても文句言わないで下さいね!!」
副艦長のアーサーが無理難題を言ってくる。そんな話は当然ながら受け入れられないので文句は言っておく。
『ええ、わかってるわ。けれど、出来るだけ気を使ってちょうだい』
『えッ、艦長!?いいですか、最新鋭機ですよ!!』
艦長が許可を出したので遠慮なく戦うつもりだ。戦闘機に乗り込み、出撃準備を完了させる。
「メイリン、ソードシルエットで頼む。シン・アスカ、コアスプレンダー行きます!」
強奪した奴らは俺が絶対止めて見せる。
◇
「ああ、もう最悪!一体誰なのよ、こっちの機体奪って襲ってきた奴らは!?」
「焦るな、ルナマリア。奴らの目的が何にせよ、こちらも動かねばならん」
怒ってると言わんばかりに声を荒げるルナマリアとそれを窘めるレイ。
「分かってるわよ。それでどう!あとどのくらいで動かせそうなの!」
幸いというべきか、彼らの機体は被害は少なく、見た目からでは、ほぼ無傷の状態でたたずんでいた。しかし、整備士が何かをしきりに動かしている様子から問題が無いわけではないようだ。
「爆発の際、換装されてたバックパックに被害がいったようで、どうやらバックパックの方は機能してません。時間を掛ければ使える様になるとは思いますが……」
「そうか―――だったらバックパックを外して動かす。S型でも性能に問題はないはずだ」
レイが自身の機体のB型パックとルナマリアのC型パックを外すよう提案する。元々B型もC型もS型にパックを取り付けたものだから問題はない。しかし、整備兵の顔は浮かない。
「…保障はしかねますよ。レイさんとルナマリアさんの機体はバックパックありきの形に改造されてるんですから」
元々ミネルバという整備環境の優れた場所でならともかく、このような場所で取り外しを行えば機体の信頼性を保証することは出来ない。さらに言うならレイとルナアリアの機体はそれぞれのバックパックに合わせたチューンを行っているため、OSを含めて性能の保証もできなくなる。
「それですぐに出せるなら構わない。バックパックを外してくれ」
「分かりました。武装はどうします?アーモリーワン内部で使える装備は限られますよ」
「ビーム兵器だ。実弾はVPS装甲には通用しない。外へ追撃する可能性もあるからな。予備のパックも頼むぞ」
そうして、
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