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DQ1長編小説―ハルカ・クロニクル
Chapter-4 第16話
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振った。

ラダトームから出たハルカ。ローラ姫に見せた笑顔もすっかり消えていた。
ハルカの足は速まる。魔物には目もくれずひたすら歩き続けた。

3日後、再びドムドーラ周辺へたどり着いた。
まずは周辺でいくつかの魔物を倒した。
影の騎士には少してこずったので、倒した時はチッと舌打ちをした。あいつは僕の攻撃を良くかわすんだ、と。
ハルカは自分でもおかしいと思うくらい何体も魔物を倒していった。
体力が減れば薬草と食料で、魔力が減ればローラ姫から貰った祈りの指輪で回復、と言う感じにひたすら戦っていた。
(僕は……狂っているのかな)
鎧の騎士の残骸を目の前にして笑うハルカはそう思った。
ただ、ルヴァシドに負けたのが悔しかっただけかもしれない。
……しかし、ドラゴン・セサヴァーに敗北した時よりひどい嫌悪感を感じていたのが気になる。
体に受けたダメージの量か?相手した時の体力のすり減り具合か?どちらもルヴァシド戦の方が大きかったが。
(とにかく、あいつは倒さないと)
ハルカはしばらくし、ドムドーラへの突入を決めた。

どこかドムドーラは以前より異臭がひどい気がした。
「…また来たか。弱い勇者め」
ルヴァシドはケッケッと笑う。
ハルカは黙って、ルヴァシドに斬りつけた。
「!?」
ルヴァシドは避けきれずに傷を負う。
「……何にせよ、僕は貴様を許さない。貴様は、僕の親の命をを……奪ったのだろう!?」
ハルカは思い切りルヴァシドを睨み付けた。ローラ姫が見れば引いてしまうほどの鋭い目をしていた。
「……お、俺じゃない!まあ、お前が勇者ロトの血を引く人間だとは見抜いて、命を奪おうかとは思ったが」
「なら、許さない」
ハルカはブツブツと何かを呟き始めた。
すると、ハルカの剣が赤く光り始めた。
「ふん、俺にはお前は一生勝てないさ」
傷を負ったものの、ルヴァシドはまだ余裕の表情だった。
「……僕は貴様に勝ってみせる!……」
そもそも勝たなければ竜王軍は倒せないのだ。ハルカは赤く光った剣を掲げた。
そして、何もいわず、ルヴァシドを十字に切り裂いた。
「なあっ!?痛い痛い!!お前は剣に一体何をした!ギラか!?ギラは俺には効かないはずだ!…毒か!?そんなはずはない!けど、焼ける焼ける!あああああああああああ!!」
ルヴァシドは耳を劈くような悲鳴を上げた。苦悩の悲鳴だ。
ハルカは何も言わず、苦しむルヴァシドを見ていた。
そしてしばらくして口を開いた。
「それはお前には関係のないことだ。竜王軍は皆僕の天敵だ。お前含め、竜王軍の幹部は皆潰さなければならない」
「……畜生!」
もがき苦しむ。苦しめば苦しむほど、体の痛みは激しくなる。ルヴァシドはそれに怒りを感じていた。しかし、もはや限界だった。
ついにルヴァシドは事切れた
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