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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick-02_なんか青く晴れた空、碧空(へきくう)みたい
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いを
出すから嫌だって美雪が言っていたな。

でもこの女の子、難で言い難そうにしてたんだろ?

「なんか・・・・無理矢理手を引いていったけど・・・・」

その時、僕は頭が熱くなるのを感じた。

「どこいったかわかる!?」

「え、いや分からない「佐々木の行きそうな場所は!?」 校舎裏で
 集まっているって聞いたこ「ありがと!!」 って行っちゃった」




「いいじゃんよ。かっこいい俺が告白してあげてんだぜ、俺と付き合おうよ」

「・・・・ぃ  す」

「あん? 聞こえねぇぞ?」

「ぃ ゃ 」

「いやって聞こえたんだが気のせいだよな、ああん?」

「いやです!」

「てめ、ちょっと可愛いからって調子乗ってんじゃねぇぞ!」

「キャッ!」

 パシン!!

「間一髪。美雪、大丈夫?」

殴ってきた拳を美雪に届く前に手を伸ばして止めることができた。
本当に校舎裏にいたけど、全力で走ってこなかったら間に合わなかった。

こいつ、女の子相手にグーで殴ってきたよな? それも本気で。

骨の一、二本なら折ってもいいかな。かなりイライラする。

「んだ? 愛の告白を邪魔するってひどくね?」

「脅迫の間違えだろ、ゴミ屑くん?」

受け止めた拳を潰すつもりで握る。

「イッテ!」

ゴミ屑くんはすぐに手を引いて後ろに逃げた。

「信乃・・・ う・・ヒック、うわーん!」

美雪は後ろから抱きついてきた。いや、腰に泣きついてきた。

「なんだよお前?」

「こいつの家族だ。それとさっきの脅迫の答えだけど見ての通り美雪は嫌がってる。
 見なくてもさっき『いやです!』って言ってたな。
 それとも自分がふられたことも理解できなかった? ごっめ〜ん(笑)
 この状況も理解できないほど馬鹿だったとは知らなかったよ。
 もう一度ちゃんと言うよ。

   消えろ    」

「ふざけんな!」

ゴミ屑が殴りかかったが、美雪が腰に抱きついているから身動きが取れない。

格闘術を使って手だけで倒すか。

『信乃、この総合格闘術は暴力に使ってはいけないよ』

!! 父上の言っていた事がこんな時に思い出すなんて!

確かに力の使い方は考えなければならないと解るけど、この場合は使っていいよね!?
美雪を殴ろうとしたし骨を折るくらいなら、でも父上の言葉が頭から離れない!

ってもう拳を振りかぶってやがる! どうする?

何をしていいのか思いつかず、僕はがむしゃらに本能で両手を胸の前に強く合わせた。

 パァンッ!!!

合わせた手からゴミ屑くんに向かって突風が吹いた。

「ウォ!?」

吹き飛ばすほどの威力はなかったが、
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