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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick-02_なんか青く晴れた空、碧空(へきくう)みたい
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たんだ。
 この近くにあるって情報だからついでに寄ってみたんだよ」

「なんとまぁ、お気の毒に」

「みいこさんや崩子ちゃんもみんな元気にしているよ。よろしく伝えてくれって
 言われた。そっちはどう? 子育ては大変?」

「大丈夫ですよ。あの人も手伝ってくれるし、信乃ちゃんがいい子ですから」

そう言って母上は僕の背中から抱きついた。ちょっと恥ずかしい。

「仲がよさそうで良かった。あ、時間がないからもう行くよ」

請負人(うけおいにん)は大変ですね。今度来るときはゆっくりしていってください。
 家族みんなでおもてなしするですよ」

「うん、楽しみにしておくよ。それじゃあ」

『師匠』さんは楽しみにしておくという言葉とは逆にあっさりと帰っていった。
なんだかさっぱりした人だ。



同じ日の夕方

「こんばんわー!」

今日はお客さんの多い日だ。

母上は晩御飯の準備で手が離せないので僕が玄関に向かう。

「いらっしゃいませ」

「おや、信乃くん一人でお出迎えかな? 偉いね」

「小日向さん、どうぞあがってください」

小日向さん。父上の一番弟子の小日向さんは僕を実の子のように可愛がってくれる。
今日は奥さんも一緒で僕たちと晩御飯を食べに来てくれた。

ん? 奥さんに抱っこされている子供がいる?

「小日向さん、その子は?」

「そういえば会うのは初めてだったね。
 僕たちの子供の小日向 美雪だ。信乃くんと同じ3歳だよ」

「かわいい女の子でしょ? 仲良くしてあげてね」

奥さんが膝をついて僕と美雪ちゃんの目線を近くする。

小日向さんの奥さんが言っていたように可愛い女の子だ。
僕はちょっと顔を赤くして照れてしまった。
あら、あの子も顔を赤くして顔をそらした。

「おや、照れてるのかな。信乃くんも」

「ち、ちがうよ!」

僕は台所へと走って逃げた。




キングクリムゾン



そして僕は8歳になった。

時間がいきなり飛んだのは何かの幽波紋のせいだということにしよう。


僕は今まで通り、父上との修行に明け暮れてた。
実戦は一度もないが総合格闘術の技の型だけは全て覚えた。

ただ、3歳の頃との違いといえば母上の計らいで普通どおりに過ごす時間を
多くしてもらった。

さすがに一般常識がないのはダメだし、6歳からは小学校に行くようになったし。

あと、小日向さん家の美雪が良く遊びに来てくれた。

ほぼ毎日遊んでいて、昔は美雪ちゃんと呼んでいたが今は呼び捨てにするほど仲がいい。
小学校も同じになってからは毎日一緒に帰っている。

たまに夜遅くまで遊び過ぎて、気付いたら2人で寝てたことも
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