第九章 双月の舞踏会
第三話 一時の別れ
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ニアの背後に立つ。
顔を伏せているティファニアは気付かない。
ルイズたちが何をやろうとしているのか分からない士郎であったが、何時でも動けるようにと椅子から微かに腰を浮かした次の瞬間、
「へぇ、よく言うわねこんな胸しててっ! はっ! そう、つまりは余裕ってわけね! こんな強力な武器を持つから言える余裕ってわけねっ!! 何ていう傲慢っ! そんなに胸がでかければいいのかっ! っこの! くのっ! こぉっのぉおっ!」
「そうねぇ〜……流石にこれはないわね。と言うか何よこの腰? こんなに細いのに胸がこれなんて……全くずるいわ。流石はエルフってことかしらね」
「っ! 油断していました。まさかこんな伏兵がいたなんて! 流石にこれ相手には勝てませんッ!! 何ですかこれ? おもちゃですか? 大人のおもちゃですかっ! 何でこんなに柔らかくて気持ちいいんですかぁッ!!?」
「っ! あっ! ひぃっ、んっ、ん、ん、ぁ、っぅ、やめ、あ、っくぅ」
ルイズたちは示し合わせたかのように一斉にティファニアに飛びかかると、背中から回した手で胸をコネ回した始めたり。抱きつくように腰に回した手でクビレのラインをなぞり始めた。
突然の陵辱を受けたティファニアは、ビクンッと陸に上がった魚のように何度も身体を跳ね上げながら真っ白な喉を晒しパクパクと口を開けたり閉じたりし始める。魚のように声も上げずパクパクと動く口からは、荒い呼吸と共に悲鳴のような苦しんでいるようなくぐもった声が漏れていた。
目の前で突然始まった凌辱劇に、流石の士郎も固まった動けずにいたが、縋るような助けを求めるティファニアの視線を受けると、慌ててルイズたちを引き剥がし始めた。
「まてまて、何でいきなりそうなるんだ。落ち着け、どうどう、ほら、深呼吸しろ」
何とかルイズたちをティファニアから引き剥がすことに成功する士郎。壁になるようティファニア前に立った士郎は、ルイズたちに向けた両手を、興奮した猛獣を落ち着かせるような心づもりで慎重に刺激しないようゆっくりと上下に振る。
「ふ〜ふ〜ふ〜……お、落ち着いてるわ。た、ただ、ちょっと興奮しただけよ」
「は〜は〜は〜っそ、そうね。ちょっと興奮しただけ」
「ふーふーふ〜……っく、想像以上です。あれはもはや胸を超えた何かとしか言い様がありません」
未だ目を爛々と輝かせるルイズたちであったが、荒い呼吸が収まっていくと共に何とか理性を取り戻し始めた。ルイズたちが落ち着きを取り戻し始めるのを見た士郎は、後ろで不安気に服を掴んでくるティファニアに顔を向けると笑い掛ける。
「どうもこいつらテファが魅力的すぎて理性が吹っ飛んでしまったみたいでな。すまなかったなテファ。大丈夫だっ……んなわけないか……本当にすまない」
「そ、そんなっ! シロウが謝
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