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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第109話】
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高らかに宣言するセシリア――教えてくれるのはありがたいが。
――と、ラウラが先に口を開き。
「私が教える、だからヒルト、私を選べ。今なら軍隊式にスパルタで教えて――」
「スパルタならいいや、ラウラはパスで」
「なっ――」
速攻でパスした。
スパルタ方式なら確かに覚えられるが――残念ながらそれをやられるともれなく俺の泣きダッシュが……。
そんな俺に断られたのがショックだったのか、若干ラウラの口から魂が抜け出ている感じがした――スパルタじゃなきゃ良いんだが。
「で、ではヒルトさん。わたくしが教えますから選んでくださいな」
「僕が教えるよ?だからヒルト、僕を選んで?」
そう言って詰め寄るのは金髪コンビのセシリアとシャルだ。
「シャルロットさん?今回はわたくしが教えますのでお引き取りくださいな」
「ううん、僕がヒルトの勉強を見るからいいよ?」
「わたくしが見ますわ!」
「僕が!」
「喧嘩してるから二人ともいいや、今回はパスで」
「えぇっ!?」
「そ、そんなぁ……」
二人共々意気消沈する――正直、こんなことで喧嘩してほしくないからなぁ…。
「やっぱり美冬か未来辺りに頼むかな…」
「む……ヒルト、スパルタで教えないからもう一度チャンスをくれないか?」
そう言ってきたのは息を吹き返したラウラだ――と、シャルもセシリアも――。
「け、喧嘩しないから僕にもチャンス……くれないかな…?」
「わ、わたくしももう言い争いませんわ…」
……教えてもらうのは俺なのに、何故教える側がこんなに必死になるのだろうか…。
「な、なら三人共教えてくれれば良いだろ?俺としては教えてくれる人が多ければ多いほど良いんだし…」
事実、三人が教えてくれるなら一人が教えるよりも負担が少なくなるんだし――だが。
「だ、だがそれでは……」
「う、うん……」
「……二人きりで勉強する事が出来ませんわ…」
……丸聞こえなんだが…。
軽く溜め息をつくと、俺は――。
「……誰を選んでも争いになるんだったら俺は美冬に教えてもらうぞ?だからこれで納得してくれ。出来ないなら悪いが美冬に頼むことにするから」
そう言うと、流石に納得したのか三人は――。
「わ、わかりました……」
「う、うん……」
「わかった、嫁の指示に従おう」
……何か立場逆な気がする普通だったら――。
――でも、まあいいか……期末が終わったら三人には何かお礼しないとな――。
そうこうしている間に、休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
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