暁 〜小説投稿サイト〜
生還者†無双
成り行き
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まじかよ
どうりで強い訳だわな
趙雲と戦っていたのか俺は
AMスーツ無しじゃあきつかったな
しかし・・何か変な世界観だな
俺の知る歴史上の人物が女になっている・・
タイムトラベルだけじゃない
ここは過去であって過去じゃあない世界
一筋縄ではないな・・

「暁殿?如何いたした?私に見惚れていたのですかな?」

目の前に趙雲の顔があった
すげぇ美人だ
だが・・俺はそんな事では動じない
動じない・・
動じない?
グイッと首元を引っ張られた
桃香と愛紗が怒っている
顔は笑っているが怒っている
何故だ?

「冗談ですよ暁殿、私の真名を預かって貰いたい」

今までの軽い態度とは真面目な顔で暁を見つめる

「私の真名は 星 以後お見知りおきを」
「そろそろ・・私も自己紹介してもいいか?」

遠慮気味に公孫賛が言っている
しかし・・なんて普通なんだ
普通が悪い訳ではないが・・
存在感がないね・・

一通り自己紹介が終わり
賊についての説明を受けた
この幽州?には最近賊が蔓延っているらしい
その賊が一箇所に集結して大規模な襲撃を企んでいる・・らしい
で?だからなんだ?
ピュ〜と口笛を吹いていた
俺には関係ない話だ

「大丈夫!白蓮ちゃん!ご主人様は天の御使い様だから♪」
「桃香!それは本当かっ!」
「うん♪」

固まった
桃香の奴め・・あれ程俺は天のなんちゃらじゃあねぇと言ったのに・・
ギリギリと歯を噛み締める
何とかしねぇとな、巻き込まれるのはごめんだぜ

「言っとくがな、俺は天の御使いじゃあねぇぞ」
「桃香?暁はこう言ってるぞ・・?」
「恥ずかしいんだよ♪ご主人様は♪」

押し問答の末、俺達は兵隊を率いて賊の討伐をする羽目になった
ちきしょう・・面倒な事になっちまった
ハァと溜め息をつく
賊の数は大体1万弱、俺たちの兵は6千位だ
この時代の戦争は人海戦術だ
要するに俺たちの方が不利って事だ
こんな所で俺は死にたくねぇぜ・・

「ご主人様?どうかされましたか?」
「愛紗か?何でもねぇよ」
「しかしお顔があまり優れぬ様子です」
「愛紗・・先に行くぞ」

馬に蹴りを入れて速度を増す
この嗅ぎ慣れた匂い
血の匂い・・戦場の匂いがした
案の定、小高い丘の稜線を超えると
黒煙を上げる焼け焦げた村が見える
近づくにつれて村の惨状がはっきり見えてきた
ひでぇもんだ
女子供も容赦なしの皆殺しか
胸糞わりぃな
横たわる子供の遺体の手を組ませる

「仇はとってやるぜ・・坊主」

バキバキバキバキ
黒い鎧の音がする
ご主人様がしゃがんでいる
何をしているのだろうか?
急に一人で先行してしまうのだから・・
よく見ると子供が
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