第一話 微妙な改変と原作開始
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。F型が配備できた理由は海戦用とはいえ宇宙でも使用可能だったためだ。
「ありがとう、まさか君が私に直接報告に来ることになるとは思ってなかったが、実にわかりやすい説明だったよ」
むしろ、それはこちらの台詞だ。なんで俺が態々、しかも議長本人に報告しなくちゃならないんだ。別に議長も断ればいいだろうに。
「いえ、それでは報告も済みましたし、議長も忙しいでしょうから「それなのだが、少し時間を貰えないかな」……はい?」
態々議長に呼び止められる。ゲルググの報告以外に俺が議長と話すべきことなんてないはずだが。
「君は確か、オーブ出身だったね」
「はい、そうですけど―――」
「丁度よかった。実はね、オーブの方から極秘会談が持ち込まれていてね。代表首長直々に来て頂いているんだ」
ちょ、それ思いっきり原作。ていうかなんで一開発主任に過ぎない俺に極秘会談のこと言っちゃうの!?不味いでしょうに、色々とさあ。
「そこでね、彼らにもこのアーモリーワンの様子を見てもらおうと思うのだが、私としては現場にいる人の声も聞いてほしいと思っていてね」
つまりは、俺にオーブの代表に対して説明しろってことなのね。これはほぼ確実に強制だよな。はあ、仕方がないか。
「分かりました。謹んでお受けいたします」
「頼むよ、クラウ・ハーケン君」
◇
「―――つまり、今あなた方の目に映っている緑の機体、ザクはあらゆる環境にすぐさま対応できるように武装の換装を可能としており、これは二年前に連合が開発したストライクと呼ばれる機体を参考にしている部分があります。
何故、このような仕様にしているかに関しては、戦争が終わり、ユニウス条約によって保有機体数の制限、軍縮化が進んだためです。そのため、機体一機当たりに求められる条件が大きくなり、換装という形で汎用性だけでなく、局地的な対応を求めることを主軸として開発されたのです。ですから―――」
とまあ、俺は今現在もオーブのカガリ・ユラ・アスハとアスラン・ザラに対し、軍の在り方の説明をしている。まあ、ジャーナリストにも話してることだし、殆どのことは話しても問題ないんだよな、実際。
とはいえアスランの方はともかくカガリ首相の方は議長に突っかかって話を聞いていない。俺としてもその方が気が楽だからいいんだけどさ。
「―――だが強すぎる力はまた争いを呼ぶ!」
「いいえ姫。争いが無くならぬから、力が必要なのです―――」
あーこの名言が出たということはやっぱり―――
そう思った瞬間、爆発が起こる。
「議長!」
「カガリ!」
俺とアスランは同時に危険を回避するために呼びかける。
「―――な、何が!?」
カガリ首相がそう言って倒れていた体を起こ
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