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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十三話 夜深けて
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オとアインハルトがすぅすぅ、かぁかぁと寝息を立てている。

『夢……だったのかな?』
正直な所、あの後ソファの上からこの部屋に戻ってきた記憶は無い。だから、誰かが運んでくれたのは確かなのだろうが……いや、あるいはトイレに行こうと部屋を出た所から、自分の夢だったのかもしれない。

「…………」
不意に、ヴィヴィオはあの夢の中で自分をおぶってくれた人物を思い出す。
自分の中で、あんな記憶を思い出したのは、これが初めてだ。しかしあれがいったい誰なのかは……何となく、分かっている気がした。

「……いいなぁ、昔の私」
不謹慎だと分かって居ながらも、思わずそんな事を呟いてしまって、ヴィヴィオは小さく。少し悲しげに笑う。
とりあえず目覚めに一杯ジュースでも飲もうかと思い、ベッドから降りるとリビングへむかう。

廊下に出て、リビングに入った時、不意にシンクのうえの、洗いかごが彼女の眼に入った。

「……あ」
洗いかごの中では、一つだけちょこん。と逆さに置かれた小さなガラスコップが、朝の陽光を反射してキラキラと輝いて居た。

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