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アイーダ
第四幕その四
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げるんだ、ここから」
「どうしてですか?」
「私の為に死ぬことはない」
 そうアイーダに告げる。
「私なぞの為に。そんなことは」
「いえ、全ては決めたのです」
 だがアイーダはそれを聞こうとはしない。まるで何かに取り憑かれたかのように。
「ですから」
「いや、それは駄目だ」
 ラダメスはまた首を横に振る。そうして扉へと向かう。だがそれは開きはしない。
「そうだったな」
 ラダメスはその閉じられた扉を見て力なく笑う。全ては彼が望んだことだったのだ。

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