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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第107話】
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そう言い、頬を膨らませる美冬――。


「そういやそうだな。互いに銀髪だし――っても俺は青みがかった銀髪だが、瞳の色も同じ赤だし――ラウラは左目が特殊だったな?」

「……うむ…前は左目を嫌っていたが、今はそうでもないのでな…」


確かISのハイパーセンサーを補助的に扱う特殊なナノマシンが注入されてるってラウラが話してくれたな……人体実験か…全く、いたいけない子供にそんなことするとは――まあ俺も下手したら今頃解剖されてたかもしれないからな……。


「何にしても結構共通点あるよな、ISも黒だし」

「う、うむ……私は、それが何より嬉しい」

「むぅ…」

「美冬、そんなに頬を膨らませるなよ。俺と美冬が双子という事実は変わらないんだから」


そんなことを言いながら朝食を食べていると突然慌てたような声が聞こえてきた――。


「わああっ!ち、遅刻っ……遅刻するっ……!」


声の主はシャルだ、時計を見ると確かに予鈴がなる十分前だった――そんなにゆっくりしてたか、俺たち?

ともかく、手近にある定食を手に取ったシャルを呼び寄せた――。


「シャル、こっちに来なよ?」

「あっ、ひ、ヒルト!?……おはよぅ……うぅ…」

「…?」


何故か俺の顔を見るなり真っ赤になるシャルに疑問を抱きつつ、手招きした。



「よぅ、シャルが遅いってのも珍しいな?寝坊か?」

「ぇ、ぇと……その、ヒルトの言う通り寝坊……」

「シャルが寝坊…?お兄ちゃんと一緒の部屋の時は大丈夫だったのに…珍しいね?」

「う、うん…うっかり二度寝しちゃって…後シャワーも浴びたから…」


そういやよく見ると、髪が艶々してるな…朝シャンって奴か。

――微妙に歯切れが悪いのは気のせいではないだろう、昨日までは普通にしていたが今日の朝は少しおかしい気がする。


「なあシャル、良いか?」

「う、うん?何かな?」

「歯切れが悪いが俺、何か気に障る事でもしたか?」


そう言うと、全力否定するように手を振りながら――。


「な、何でもないよッ!?ち、ちょっと今朝見た夢が……」



そう言ったシャルは、また顔を更に赤くし、俺から視線を逸らすと黙々と食べ始めた。

俺は既に食べ終えているからもう向かっても良いのだが…まあもうちょい待っても良いだろう。


見ると、美冬も未来も慌てて食べている――ハムエッグが上に乗った食パンを。

シャルを再度見ると、手際よく箸を使って食べていた。

――元々覚えがいいからか、直ぐに使えるようになって、今では俺より綺麗に使いこなす――日本人より使いこなすとは、やるなシャル。


そんな俺の視線に気
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